サクラ大戦2 ヘタレ隊長日誌 第五~六話

サクラ大戦2 ヘタレ隊長日誌 第五~六話


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第五話「嬉し恥ずかし夏休み」
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米田支配人が、退院して帝劇に戻って来たので、退院祝いを開くことに。宴会の席で、マリアの夏服をどう思うか支配人に聞かれたが、恥ずかしいので黙っておく。そして、これまでのお礼にと、支配人から熱海旅行がプレゼントされました。

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旅行当日、出発前にみんなの様子を見に行く。地下格納庫に紅蘭がいた。しばらく帝劇を離れるから光武の整備をしていたと言う紅蘭に、「心配しすぎじゃないか?」と言ってみたが、戦いに夏休みも冬休みもないとピシャッと言われてしまいました。更衣室へ行くと、そんな紅蘭が入浴中。体が勝手に風呂場の中に…。風呂桶を蹴飛ばしてしまったが、紅蘭はメガネをかけていないから気付かれないはずと、ここは慌てず踏みとどまる。しかし、メガネをばっちりかけてました……

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中庭では、紅蘭がトマトの収穫をしていたので手伝う。カラスが狙っているから煙玉で追っ払って欲しいと頼まれましたが、トマトは全部カラスに持っていかれてしまった……

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いよいよ出発。留守の間の帝劇が心配だったが、その間は帝国華撃団・薔薇組が留守を預かってくれるようだ。清流院琴音、太田斧彦、丘菊之丞の怪しい3名。
「みなさん、美人ですね。」
とお世辞を言っておきました。かえって不安なんですけど……

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バスの中では大富豪などをして楽しんでいたが、紅蘭がこの日のためにと発明した「ばんそうくん」を起動。予想通りに爆発しました……

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旅館に着くなり、早速海に行こうと提案するカンナでしたが、長旅で疲れていたので
「ひとやすみしたいなあ……」
と言って断ったが、他のみんなにも誘われたので行ってみることに。海辺で紅蘭に好きな海の遊びを聞かれたが、特に無いのでスルー。みんなが旅館に戻ると、珍しく本物の海をバックに加山が登場した。

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夕食は刺身の盛り合わせ。しかし、刺身を初めて見た織姫は驚いていた。
「観賞用で食べられないんだ。」
と嘘を教えてみたが、冗談の通じる相手ではなかった。就寝時間には枕投げ大会が始まった。誰をかばっていいか分からずに黙って見ていたら、カンナがふすまを破ってしまい、みんなしてマリアに怒られた。

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夜中にすみれくんが部屋を訪ねてきた。
「こんな時間に非常識だぞ。」
と珍しく正論を吐く。明日一緒に海に行こうというお誘いでしたが、そこへ他の花組のメンバーも現れてしまい大騒ぎに。もう笑ってごまかすしかなかった。

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2日目、俺は旅館でくつろぐことにした。露天風呂で英気を養っていたら、さくらくん達が入ってきてしまった。どうやらここは混浴のようだ。俺は慌ててお湯にもぐった。しかし、我慢も限界、遂にはのぼせて見つかってしまいました。

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夜はみんなで花火をした。線香花火を見て小さくて可愛いというアイリスでしたが、そうでもなかったので黙っておく。そこで、紅蘭が特製の打ち上げ花火を持ちだしてきた。夜空に美しい大輪が花開いたが、こういう時になんて叫ぶのかド忘れてしてしまいました。

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翌日はみんなで海に行くことに。こんな時に帝劇に連絡しておいた方がいいと言う空気の読めないマリアに
「めんどうだなあ……」
と答えて怒られた。しかたなく連絡しようとしたらキネマトロンが失くなっていた。探すのも面倒なので
「……ほっとこう。」
と言ってみるが、そんな事をマリアが許すわけもなく二人で探索することに。そのうちマリアが旅館の人に聞き込みをして、キネマトロンの破片が海岸に落ちていたことを突き止めた。そして、その現場でキネマトロンの残骸を見つけました。いたずらかな?

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近くに洞窟があったので探索する。洞窟の奥には無線通信機があり、そこに通信が入ってきた。うかつな行動は危険だと思い無視するが、マリアは犯人の手がかりを掴む絶好のチャンスだと言う。ここはマリアに従った。
「……水狐か?俺だ、金剛だ。」
通信を受けると、相手はそう言ってきた。海と山のどちらから援軍を送るかと相談されたので、海からと答えておいた。俺達は、通信機を使って帝劇に連絡した。

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しかし、潮が満ちてしまい洞窟は海水で溢れていた。泳げないというマリアは、自分を置いて一人で脱出してくれと言ってきた。俺は何も言わなかった。そして、マリアの手を取って水に飛び込む。どうにか脱出に成功したが、マリアは意識を失っていた。ここは人工呼吸をするしかない。そう言い訳して唇を近づけたが、そこでマリアが目覚めてしまった。と、そこへ翔鯨丸が到着。

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まずは援軍が来る前に火作戦で雑魚を蹴散らし、水狐戦では、後方から援軍に到着する金剛を山作戰で待ちぶせ。かばうを使ってくるので金剛を先に倒して、残った水狐を火作戦で一気に片付けた。こっちも3機ほどやられてしまったが。こうして短い夏休みは終わった。

第六話「レニよ、銃をとれ」

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かえでさんから、最近レニが戦闘中緩慢になっていると忠告を受ける。戦いをためらっているかのようだというのだ。秋公演「青い鳥」に向けた舞台の稽古中も、セリフをとちるなど様子がおかしい。レニについてさくらたちと話をするが、どうもある一場面でセリフが詰まってしまうようだった。「お前は何のために戦うのだ?」という問いに対するセリフである。

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廊下で見慣れぬ女の子とすれ違う。名前は野々村棒読み、じゃない「つぼみ」。どうやら椿ちゃんの代役として売店で働くようです。屋根裏部屋では、カンナが台風に備えて屋根の補修をしていた。
「屋根がつぶれないかな。」
と思わず不安を口にした。手伝って欲しいと言われ
「高いところ、苦手なんだ……」
と断ろうと思ったが、強引に手伝わされた。結果は散々だった。大階段の踊り場ではアイリスがレニを心配していたが、何も言ってやれませんでした。

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玄関にはマリアがいた。台風に備えて買い出しに行くようだ。
「いっしょについて行こうか?」
と言って出かけることにした。しかし、帰りに大雨に降られてしまい、一本の傘で雨と風をしのごうとしたが、見事にズブ濡れになってしまいました。となれば、向かうは更衣室。体が勝手に風呂の中に……。しかし、雨に濡れて体が冷えていたのでくしゃみをする。当然バレバレです。

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心配なのでレニの部屋へ行く。何のために戦っているのか分からなくなったというレニが、その理由を俺に問いただす。
「青い鳥を見つけるためだ。」
とおふざけして元気づけようとしたが、部屋を追い出されてしまいました。

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夜になり、部屋にアイリスが訪ねてきた。レニに元気を出してもらおうと花飾りを作ったので、一緒に届けに行こうと誘われる。しかし、さっきの事があったので
「気が進まないなあ。」
とためらっていたが、強引に連れ出されてしまいました。そして、アイリスから花飾りを受け取ったレニは、アイリスの気持ちを感じ取り、少し微笑んでくれました。

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「……ネズミがそろそろ感づいたようだし……どうやら潮時のようネ。」
そう言って不敵に笑う影山サキ。そしてレニに近づく。
「信じあえる友だちなんて偽り。しょせん戦場で信じられるのはただ一人……自分のみ。」
そんな事を言われたレニは、完全にサキに懐柔され、連れていかれてしまいました。いや、黒鬼会五行衆が一人、水狐に。

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その頃、かえでさんと加山が何やら密談を。サキくんが敵のスパイであることを掴んだようです。

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一方で俺の方はというと、更衣室へ侵入し、体が勝手に風呂の中に……。カンナに見つかって逃げ出すものの、バレて大目玉を食らっていた。

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アイリスは、レニがどこか遠くに行ってしまうような気がして眠れないでいた。そして、どうしても気になるからとレニの部屋へ。しかし、部屋の中にはレニの姿はなく、床にアイリスがプレゼントした花飾りが落ちていました。嫌な予感が頭をよぎる中、紅蘭からレニがアイゼンクライトで出撃したという報せを聞く。紅蘭の話では、レニはまるで誰かに操られているようだったとのこと。

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花組を緊急招集。かえでさんから、犯人が影山サキであることを告げられた。ここでレニの過去が語られた。先の欧州大戦でヴァックストゥームと呼ばれる計画が実行されていた。最強にして完璧な霊的攻撃力を持った兵士を生み出すための計画である。その計画のたった一人の生き残りがレニだったのである。ともかく、今はレニを探し出すことが先決である。
「帝国華撃団、出撃せよ!」
珍しくきっちりと号令して出動した。他に選択肢がなかっただけだが。

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俺はアイリスと二人で捜索を開始。アイリスの霊力でレニの居所を突き止めたが、すでにレニの心はサキくん、いや水狐の手に落ちていた。そして、水狐の命令に従って、レニは俺達に襲いかかろうとしていた。
「みんなを呼んで来てくれ。」
と、アイリスに援軍を頼んで、ここは一人で戦うことにした。

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孤軍奮闘しているところに援軍が到着。俺達は攻勢に出た。そして、レニの説得を開始。
「俺は、敵じゃない!」
「…………」
「劇をした仲間じゃないか!」
そして、アイリスの花飾りを見たレニは、自分の心を取り戻した。説得は成功した。

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水狐の操る宝形は分身の術を使ってきたが、通信コマンドで本体の位置はバレバレだった。必殺技を連発して瞬殺する。最後は黒鬼会にも見捨てられ、水狐は哀れな最期を遂げるのでした。戦闘後、レニは自分のため、そして愛する者のために戦うことを決意。戦う機械と呼ばれたレニの顔には、笑顔がこぼれていました。

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その後、レニとアイリスが主演を務めた「青い鳥」の舞台は大盛況となったとさ。

つづく
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