バッケンローダー 後編「陽の当たる丘」
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裁きの塔へ乗り込んだ俺達は、塔を護るチェザールを撃退し、囚われていたデュレンの救出に成功した。

皇都からの脱出を図る俺達の前に立ち塞がったのはカリフであった。かつて、俺が妹のために闘技会へ出場するための切符を争って闘った男である。
「また、勝てなかった…」
再度俺に敗れたカリフは、己の過去を告白する。彼は島の外の世界からやって来たという。島の外に別の世界があると聞いて、俺は驚愕するのであった。だが、島の霧に包まれて記憶を失ってしまったようだ。そして、カリフは息絶えた。

デュレンと共に、杜人の隠れ里へ向かう。重水処理施設は、杜人の守る古代遺跡を復元したもので、デュレンが平和利用のために杜人から譲り受けた技術であった。しかし、それをヴラドが悪用しようと、デュレンを失脚させ、杜人を迫害しているようだ。そこに襲いかかってくるベリル率いる美少年部隊。ナヨっとした風貌とは裏腹に手強い相手だった。俺達は追い詰められてしまったが、そこにブルーオイスターが現れて助けられる。俺達は遺跡に招かれた。そこで語られた杜人の真実。かつてエドゥアルド島を含む島々は、陸続きの大陸であった。そこで彼らは常温核融合の技術を持っていたが、それを悪用した者の実験のせいで大陸のほとんどが水没してしまったという。今やヴラドが、あの悪夢を繰り返そうとしているのであった。俺達は、何かを知っていると思われるレオーメのいる煙都へと向かった。

レオーメ宮を強行突破してレオーメと謁見する。国王とキャロルの行方については知らぬ存ぜぬの一点張りだった。彼女のかたくなさの裏にあるのは、ヘルダーに対する恋心なのか?しかし、彼らが幽閉されていると思われる、さまよえる塔「ジェントルジャイアント」の名前を出すと、その塔が煙都で制御できることを教えてくれた。

制御室へ行ってみると、そこは数多くのガーディアンで厳重に警備されていた。やはり塔に何かがあるようだ。俺達は警備兵を殲滅した。そして、オレンジが厳重なセキュリティーを解除して、制御装置の作動に成功。大きな振動と共に、砂漠に巨大な塔が出現した。

塔の内部に潜入。そこには囚われの身となったキャロルと国王の姿があった。それを守るワルターを倒し、2人の救出に成功したのであった。

国王の拉致監禁もヴラドの仕業だった。デュレンは、国王と共に一旦暴都に退いて体制を整えることに。一方、ザッパ達は身分をわきまえて、この戦いから身を引くことを決意するのでした。

暴都では、国王と剣帝3人による会議が行われ、ヴラドから皇都を奪還することが決議された。手始めに、重水処理施設のある霧都と、レアメタル採掘坑のヘビィ・Dを確保することとなった。俺は、当初はこれ以上危険な任務を続行する気はなかったが、最後まで見届けたいと、キャロルがこの作戦に同行すると言い出したので、自分が代わりに見届けてやると説得して、作戦に参加することになった。そして、一旦戦列を離れていたザッパ達も、再び仲間に加わったのである。

重水処理施設では、ヘルダー達が待ち構えていた。ヘルダーは、重水処理施設こそがこの世界を救う物だと信じて疑わず、かつてこの施設の暴走で双子島が沈んだというデュレンの言葉には耳を貸さなかった。俺達は、力づくで施設を占拠した。

しかし、すでに施設は稼動してしまっていた。オレンジが、施設の中枢につながる装置を発見したが、これを破壊すれば制御室ごと吹き飛んでしまう。それを聞いたザッパは、全員を施設から遠ざけると、単身で装置を破壊した。轟音と共に施設は破壊された。しかし、ザッパが戻ってくることはなかった。俺達は、自らの命と引き替えにこの世界を救ったザッパに敬意を表しつつ、重い足を前に踏み出すのであった。

続いてヘビィ・Dを管理する煙都のレオーメ宮へ向かったが、煙都は無残にも破壊され、レオーメも、故郷の双子島の水没がヴラドの仕業であったことを知ったヘルダーによって幽閉されてしまっていた。どうにかレオーメの救出に成功したかに思えたが、そこへヘルダーが現れて、再びレオーメは連れ去られてしまう。俺達も後を追った。

ヘルダーは、レオーメに動力制御室まで案内させ、動力をカーペッツエリアへと配分させた。そして、制御装置を破壊して制御不能にしてしまった。レオーメによれば、カーペッツエリアには、機鉄走バルケンホフという兵器があるそうだ。

杜人の持つ飛行艇「アル・アラーフ」を目指し、煙都からの脱出を計ったが、街は完全にガーディアン達に占拠されており、ネズミ一匹通り抜ける隙もない。そこへケミカル一座が現れた。そして、秘密の抜け道を教えてくれました。

飛行艇の中にいたのはブルー・オイスターでした。そして、快く協力を約束してくれたのでした。アル・アラーフは、燃え盛る煙都を後に、一路カーペッツエリアの第17倉庫を目指す。

しかし、すでにバルケンホフは動き出してしまっていた。ヘルダーは、ヴラドへの復讐心から、暴走したバルケンホフを皇都に突撃させ、皇都もろともヴラドを葬り去ろうと考えていた。俺達はヴァルケンホフへと飛び移り、内部へと侵入した。

立ちはだかるガーディアン達を倒し、遂にはヘルダーも打ち倒した。レオーメとオレンジによって、どうにかバルケンホフの暴走は食い止められたが、動力炉は限界を超えており、爆発は避けられなかった。ヘルダーは自分が使っていたスレッジを手渡し、打倒ヴラドの希望を俺に託す。そして、俺達を列車から脱出させると、自らはバルケンホフと運命を共にしたのであった。

いよいよ皇都へと乗り込む。城門前で剣帝ブノワの軍勢に取り囲まれてしまったが、ここにゲオルグとレオノーラが助っ人にやって来てくれた。頼もしい仲間を得て、俺達はブノワの軍勢を討ち滅ぼした。

宮殿内で立ちはだかったのはヴラドの側近ワルターだったが、遂にこの因縁の相手も最期の時を迎える。
「ヴラド様に栄光あれ!」

ヴラドの研究室に突入。遂にヴラドを追い詰めた。己の自己満足を大層な大義名分で正当化しようとするヴラド。自分の研究のためならば、どんな犠牲も厭わない。邪魔をする者は、神といえど許さないと言う。こんな大馬鹿者にはキツイお仕置きが必要だ。

やけにあっさり倒されるヴラドだったが、このパターンからしてやはり化け物に変身した。いよいよ最後の戦いが始まったのだ。

遂にヴラドの野望は打ち砕かれた。ヴラドにはヴラドなりの正義はあったようだが。自分がなすべき事を自覚した俺は、皇都の騎士になることを断って、キャロルの元を離れた。これまでの事を死んだ妹の墓へ報告しに行くと、そこにヴェルヴェットが現れました。俺はお墓に優しく語りかける。
「ただいま、約束を果たしに来たよ。」

(おしまい)
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