ショコラ ~maid cafe "curio"~ 真名井美里ルート 前編
「ショコラ ~maid cafe "curio"~」のメインヒロイン真名井美里のルート(トゥルーエンド)を、ストーリーを追いつつプレイ。
3月31日

俺の名前は結城大介。親父からいきなり電話で再婚すると宣言されてしまった。しかも、親父はすでに成田でハネムーンに向けてスタンバっていた。反対するも何もない。うちのシャワールームでは女性がシャワーを浴びていた。
「結城君、タオルないよ。」
と言って無頓着にバスルームのドアを開けたその女性は、秋島香奈子。てっきり、新しくできた妹かと思ったが、彼女はかつての同級生で、俺の家によく入り浸っている。しかし、間もなく新しい妹ができるため、香奈子にはうちへの出入りを自重してもらないければならない。香奈子は、家の合鍵を置いて寂しそうに出ていった。

俺は親父の経営しているアンティークメイド喫茶「キュリオ」へと足を運ぶ。ここで俺は今働いている。中に入ると、翠がもう来ていた。大村翠、男勝りの姉御肌。俺とは学生時代からの悪友である。今はキュリオでフロアチーフを担当しているのだ。親父の新婚旅行のことを知っており、ひと月前には聞かされていたという。どうやら知らなかったのは俺だけらしい。言えば反対するだろうから、先に既成事実を作ってしまえと。そして、親父が旅行に行っている3ヶ月の間、俺が店長代理を務めることに。
ショックを受けているところに榊原さんが登場。榊原宏幸、通称バラさん。この店のコック長をしているベテランだ。その腕はかなりのもので、一流レストランからのスカウトもバシバシながら、全て断って、長年うちの店に仕えてくれている。バラさんによると、どうやら親父は二号店の出店を考えており、今回の店長代理は俺を二号店の店長にするためのテストということらしい。翠も二号店のコック長を目指して、バラさんに手ほどきを受けているのでした。

約束の3時になったので、俺は新しく妹になるすずちゃんを駅まで迎えに行った。駅にそれっぽい女性がいたので声をかけてみたが、そのツインテールの女性は真名井美里という名前でした。世間知らずの箱入り娘っぽいが、住み込みの仕事を探しているようでした。しかし、今はこんな女に構っている場合ではないので、丁重にお断りしておいた。しかし、すずちゃんを待っている間に、さっきの女の子が怪しい仕事を紹介されているのを聞いてしまい、俺は慌てて美里ちゃんを追いかけた。そこへすずちゃんがやって来て、完全にすれ違い。車に連れ込まれる美里ちゃんを見つけた俺は、タクシーで追いかけた。そんなこんなで、AVデビュー寸前の彼女をすんでのところで救出。その後食事をおごりつつ、世間知らずのバカ娘にお説教した。気がつくと既に日が落ちていた。そして、すずちゃんのことをようやく思い出したのだった。

すずちゃんが駅前で一人佇んでいた。俺は土下座して謝った。すずちゃんは泣いていた。俺は償いとして、3つのお願いを聞いてあげることにした。
「お兄ちゃんって…呼んでいいですか?」
それが彼女の最初の願いだった。そして、彼女を「すず」と呼ぶことが2つ目のお願い。そして最後のお願いはオンブでした。
家に着くと、すずちゃんはすっかり寝てしまっていた。
「お久しぶりですっ、大介さん!」
そこに美里ちゃんが現れた。どうやらホテルに泊まるはずが、財布を失くしてしまったらしい。で、行く宛がなくなって俺を頼ってきたというわけだ。そして、うちの店で働かせてくれるように懇願してきたのでした。
4月1日

今日から店長代理ということで、気合を入れて早めの出勤。と、更衣室から女性の悲鳴が上がった。駆けつけてみると、悲鳴の主はさやかちゃんだった。橘さやか、この店のパティシエを担当。パティシエとしての腕は確かなのだが、基本的には不器用でおっちょこちょいである。悲鳴の原因は未完成だったジグソーパズルが完成していたためだ。犯人は俺。昨日暇つぶしに組み立ててしまったのだ。さやかちゃんが泣きじゃくっていたので、新しいジグソーパズルを買ってあげると約束して、どうにか収集をつけた。

間もなく朝礼ということで店長室から出ようとドアのノブに手をかようとしたら、真子さんが呼びに来てドアを開けてしまった。支えを失った俺は倒れ込み、そのまま真子さんを押し倒す。気付いたら真子さんの巨乳を鷲掴みして、谷間に顔をうずめていた。このナイスバディーな女性は、店のフロアスタッフである桜井真子さん。おっとり天然系である。

朝礼を滞り無く済ませる。ついでに「Family」というスローガンも発表した。翠の奴は納得していなかったが。そして、新人スタッフとして、美里ちゃんをみんなに紹介した。勝手に新人を、しかも今まで働いたこともないズブの素人を雇ったことに、翠は猛反発していたが、翠を教育係に指名してどうにか事を収める。しかし、この箱入り娘の教育は並大抵のものではなかった。何せ、喫茶店は何かということから教えなければならなかったのだから。
今日はフロアに出て一仕事を終えると、俺は美里ちゃんと部屋探しに出かけた。美里ちゃんは月1万8000円の風呂なしトイレ共同というオンボロアパートで暮らすことを決めた。俺と不動産屋さんは思い直すように言ったのだが、彼女の決意は固かった。
4月2日

みんなですずの話をしていたら、すずが店にやって来た。しかも男連れで。やけに軽薄な男だった。店に入って、俺がすずの兄だとしてビビる雨宮悠太。どうやら、店の場所が分からないので教えてもらったみたいです。そして、何故かすずのプチ歓迎会が始まってしまった。その間、俺は悠太を便所に連れ込んで説教してやったが、翠に殴られました。
4月3日

仕事を終えて帰宅したら、すずが手料理を作って待っていてくれた。何年も味わっていなかった家族の団らんに感動した。しかも、すずの料理の腕前は相当のものであった。
4月5日

忙しい時間帯も終わったので、美里ちゃんに接客を任せてみることにした。そこへやって来た客は香奈子でした。先日冷たいことを行ってしまったので、もう来ないと思っていた。ここは美里ちゃんに遠慮してもらって話しかけてみた。とりあえずわだかまりはないようだ。
4月7日

今日は休日。家でのんびり過ごすことにした。すると、美里ちゃんが、引越しの挨拶にと引越しそばを持ってきてくれた。昼飯に美里ちゃんがそばを作ってくれることになったのだが、茹でる前の固いそばを見て絶句。自分は柔らかいそばしか食べたことがないので、どうやって食べていいのか分からないんだって……
4月8日

今日も香奈子が来店。仲良さそうに話していたら、そこに美里ちゃんがやって来た。キッチンでさやかちゃんが呼んでいると言われ、明らかに嘘っぽかったが、キッチンに戻ることにした。ていうか初めての選択肢だな。どうやら、すずに頼まれた美里ちゃんが、俺と香奈子を遠ざけようとしていたみたいでした。部屋で香奈子の学生証を拾って知ったらしい。フロアに戻ると香奈子の姿はなく、窓に「dumm」と書かれていた。ドイツ語で「バカ」という意味です。
4月12日
美里ちゃんが高価な店のお皿を割って死んで詫びようとした。
4月13日

閉店後、暗い店内で一人接客の練習をしている美里ちゃんがいた。健気ですな。
4月14日

朝早くに香奈子が家を訪ねてきた。どうしても必要で学生証を取りに来たらしい。と、そこへすずがやって来た。そして、香奈子に学生証を手渡した。更には香奈子が使っていたマグカップと歯ブラシ、そして下着も突き返した。完全に誤解されているだろうな。午後は駅で3時にすずと待ち合わせ。俺がすっぽかした最初の待ち合わせと同じ場所と時刻。すずはあの時のトラウマを克服したかったらしい。
「これで…また、約束できるね。」
その後、ぎこちなく腕を組んで買い物をした。
4月17日

すっかり美里ちゃんもウェイトレスが板についてきた。バラさんに頼まれものをされて早めに出勤してきた真子さんから、駅前で美里ちゃんについて嗅ぎまわっている黒服の男がいたことを聞かされた。恐らく興信所か何かだろう。閉店後に帰宅すると、すずが熱を出して寝込んでいた。俺はお粥を食べさせ、薬を飲ませ、そして、すずにせがまれたので朝まで側にいてあげた。翌日も熱が下がっていなかったので、すずに学校を休ませ、俺も店を休んでいっしょにいてあげることにした。昨日は徹夜だったので速攻寝てしまう。しかし、どうやらすずは仮病だったみたいです。
4月22日

休憩時間に腹ごしらえしようと店長室へ。すると、見慣れぬ籠があり、中には赤ん坊が入っていた。どうも、誰かが裏口から侵入して捨てていったらしい。さやかちゃんも翠も、赤子相手では全く役に立たなかったが、真子さんがテキパキと世話してくれました。警察に連絡した翠によれば、近くでやってるバーゲンに間に合わないからと、母親がうちに赤ん坊を置いていったというのが真相だったようだ。彼女には年の離れた弟妹がいるので慣れていたのだとか。父親はちょっとした資産家で、母親は父に雇われたメイドだったらしく、それが真子さんがここで働いている理由の1つでもあった。ここで真子さんが2つの夢について語る。1つはキュリオのような素敵な喫茶店を開くこと。もう1つは教えてくれなかったが、口振りからすると俺?
4月25日

自分の働きっぷりをアピールする美里ちゃんだったが、言ってるそばからお客さんの注文を間違えてます。
4月27日

閉店後2階でパーティーが催された。すずの誕生パーティーでした。雨宮悠太の野郎まで呼ばれているのは納得いかないが。で、パーティー後に、すずがキュリオに新しくバイトとして入ることを知らされた。俺のために何かがしたいと懇願するすずは、ちょっと必死すぎで怖い。
4月28日
今日は休日。家に帰宅したら、すずと翠が話をしていた。どうも俺の昔話をすずが聞いているようだ。あまりの必死さに翠もアタフタ。俺も話の内容が内容だけに、出るに出られず。翠の話では、中学時代の俺は結構モテモテだったらしいが、仲介役を頼まれた翠は、全て断って思いとどまらせていたらしい。初耳だ。それを聞いたすずは、翠が俺の事を好きだったのじゃないかと疑問を投げかけた。翠もちょっと焦り気味。すずは「分かったから答えなくていい」と、答えを聞かずに勝手に納得してました。
(つづく)
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