フレンズ ~青春の輝き~ 小早川瑞穂編 後編
前編はこちら
昨日ドリームキャスト5号機が天に召されました。予備のDCが無くなったので、そろそろ調達したいと思います。限定モデルはさすがにもったいないから使えない。
3日目

今日からテニスの練習開始。遅れてテニスコートへ到着すると、俺と手合わせしようと竜助が手ぐすね引いて待っていた。

練習中に小早川さんが倒れてしまいました。洋介が車を持ってきて、小早川さんをペンションまで運んでいった。俺は、洋介や遠藤のテキパキとした行動の前に気後れしてしまい、テニスコートに取り残された。狩野さんが、小早川さんを自己管理ができていないと非難。みんなの前で倒れて同情を引こうとしていたのかとまで。俺はそれをたしなめたが、親友のみどりさえも、狩野さんの言う事は分からないでもないと言っていました。

その後、土産物屋の深雪ちゃんがやって来た。竜助に用があるらしい。竜助に気のある夏奈子ちゃんと火花を散らす。そこで深雪ちゃんが、自分は竜助の恋人であると宣言したのでした。

小早川さんは、軽い日射病という事で少し休めばいいらしい。とりあず一安心。部屋に入ると鮎が付き添っていた。寝不足が原因だったらしく、今は寝る事が大切だというのですぐに退散した。

夕食後、小早川さんの様子を見に行く。昔、俺が小早川さんを励ました事があるらしいが、覚えていない。転校してテニス部に入りたての頃、暑くて貧血気味になっていた小早川さんに、無理しないで少しずつ頑張ればいいからと発破を掛けた事があるようです。当時他の人には「休んで」とか「大丈夫?」とか言われていたのに、頑張れと励ましてくれたのが俺だけだったのでよく覚えていたらしい。そして、小早川さんに、湖で一緒にボートに乗って欲しいとお願いされた。勿論断る理由はない。

ウエスタンバー「イーグルネスト」に遠藤が来ていた。遠藤は俺に話があるようだったので、教会での一件を見ていた事を話す事にした。かなり動揺していた遠藤だったが、落ち着いて詳しい事を話してくれた。小早川さんは3年間付き合っていた男がいたそうだ。それも高校の教育実習の先生と。遠藤の話では、最初から小早川さん狙いで、手を回して彼女の高校で教生となったという。そして、その男は長年遠藤の家庭教師をしていたらしい。当初遠藤はその男に憧れていたようだが、俺達と出会った事で遠藤の考えが変わったという。それが面白くなかった男は、遠藤を進学校に行かせて俺達から引き離した挙句、遠藤の憧れだった小早川さんに手を出したのだとか。そして彼女を散々弄んで捨てた。今日はその男の結婚式があったようだ。落ち込んでいた原因はそれだったのか。その後、俺は遠藤のヤケ酒に付き合ってやった。
4日目

ペンションの前で、洋介の車から降りてくる小早川さん。どういう事かと洋介に問い詰めて殴り合いのケンカになりそうになったが、
「好きな女の子の事を信じてやれないような奴を殴っても仕方がない」
と言って洋介は行ってしまった。俺はその言葉に二の句も継げなかった。そして、それを見ていたみどりも、ショックを受けていた。

今日の夜は肝試し大会。全員神社の境内に集合した。くじ引きで男女のペアが決められたが、洋介はみどり、不二男と狩野さんと鮎、竜助と夏奈子ちゃん、遠藤と静香、俺と小早川さんという出来過ぎな組み合わせになりました。いよいよ俺達の番になった。怖がって体をくっつけてくる小早川さん。肘に柔らかいものが当たるというお約束の展開に。その後いい雰囲気になったところに、「ちょっと待った~~~!!」と遠藤がオジャマ虫。パートナーのはずの静香を放ってこっちに来たらしい。しかし、遠藤の後ろに白い布を被った桃子さんが現れて、びびった遠藤は走り去ってしまった。無事ゴールすると、明日ボートに行かないかと小早川さんに誘われたので、もちオーケー。

みどりに話しがあるといわれ部屋に入る。話というのは小早川さんの事についてでした。内容は遠藤から聞いた事と同じなんだけど、俺は何故かそれを初めて聞いたような素振りをしています。みどりに、「過去を全部含めて人を好きになれるか?」と問われたが、すぐに返事はできなかった。しかし、俺ならできる、いや俺じゃなければできない、そうみどりに言われました。
5日目

昼に川でバーベキューをやった後、俺と小早川さんは2人で約束のデート。いつもと違う服装でおめかししていて一段とキュート。湖を目指して走り出した小早川さんがこけてしまい、それをかばおうとして二人重なり合う。そしてお互いの唇がちょっと触れる嬉しいハプニングも。

ボートに乗る頃には時計は4時を回っていて、他のボートはみんな帰ってしまい、湖は貸し切り状態に。小早川さんは近付いてくる白鳥を触ろうとして身を乗り出し転落してしまった。その反動でボートは転覆して俺も湖に落ちた。溺れかけている小早川さんを助けようとしたが、岸まで行くのもボートを元に戻すのも困難だと判断し、湖の中島まで泳ぎ、そこにあった小屋に退避した。夏とはいえ、高原の夕方は寒かった。「助けを呼びに行ってくる」と行って外に出ようとしたが、小早川さんに一人になるのがイヤだと止められた。毛布を一枚見つけたので、びしょ濡れの服を脱いで二人で包まった。しばらくして遠藤が助けに来た。しかし、小早川さんの衣服が乱れているのを見て遠藤は怒り出した。しかし、今は小早川さんをペンションに早く返すのが先決だと説得してひとまずは休戦となった。小早川さんは逃げ込むように部屋に戻り、遠藤も俺を睨んで黙って部屋へ戻っていった。俺もとりあえず中に入る。
6日目

元気になった小早川さんにまた誘われたので、夕方に待ち合わせの場所へ向かう。どうやらまた湖に行きたいらしい。湖に着くと、桟橋に肩を並べて腰を下ろした。夕日を眺めながら、小早川さんが空が夜に変わる瞬間を見てみたいとずっと思っていたけど、いつも夕日に見とれて見逃してしまうという「ひょっとして私だけ?」エピソードを語る。俺も負けじと、銭湯帰りにずっと追いかけてくる月と競走して電柱に激突して頭を3針縫った「なさばな」を披露した。その後は、いい雰囲気のまましばらく寄り添っていた。

帰り道で花火の音が鳴り、花火大会のことを思い出して急いで帰る。ペンション前で小早川さんと待ち合わせ。浴衣姿の小早川さんはまた格別でした。洋介に小早川さんとの事を冷やかされたが、洋介はみどりといい感じになってます。何気に、鞍掛と狩野さん、遠藤と静香、竜助と夏奈子ちゃんも……。鮎だけ仲間外れなんだな。花火が終わると、最後の夜の大宴会へ移行。そして宴は終わった……
7日目

鮎に叩き起こされた。小早川さんが俺の事を探しているらしい。部屋を出て行く鮎はどこか淋しげでもあったが、これで良かったんだと自分に言い聞かせた。どうやら洋介はみどりと一緒に帰る事になったようだ。ということで小早川さんを探しに湖へ。そして勇気を出して告白した。
「オレ……小早川さんのコトが……好きだ!もし……もし、よかったら、東京へ帰っても……つきあってくれ!」
「ずっと……ずっと……一緒にいて下さい!」
それが彼女の答えだった。俺は小早川さんの華奢な体を抱きしめ、そして、少し遠慮がちなキスをした。その後、ウェディングドレスの貸し出しをしていて記念撮影をしてくれるというサント・ステラ・マリス教会へ立ち寄った。
神様、願わくば二人のこの素敵な夢が……永遠に続きますように……。

(おしまい)
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