With You ~みつめていたい~ Disc 2

With You ~みつめていたい~ Disc 2


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第3章「ゴールの先に……」
With You ~みつめていたい~

夜に乃絵美と二人で店番をしたが、客は誰も来なかった。乃絵美がピアノを弾きながら、柴崎とのことを話し始める。中学時代に乃絵美は柴崎の相談役になっていたそうで、友達以上恋人未満的な関係だったようです。どうやら、俺と柴崎が喧嘩したことを菜織から聞かされたみたいだ。ただ、気に食わなかっただけだと照れ隠ししたら
「お兄ちゃんが……私の恋……」
と、乃絵美はやばいことを言いそうになるが、考え直して
「私、これからも、ずっと……お兄ちゃんの妹でいたい。」
と言い直した。

6月14日
With You ~みつめていたい~

今日はいよいよ大会です。予選はとりあえず一位でしたが、痛みは更に酷くなっております。そして、決勝も見事な走りで優勝してしまった。みんなに祝福されながら、俺は応援してくれたみんなに感謝した。冴子に一番感謝すべきなのは菜織だと言われたが
「菜織だけじゃないさ」
とさわやかに答える。俺はみんなを先に返して、ひっそりと痛めた足を水道で冷やしていたが、それを真奈美に見られてしまった。真奈美に手当てされ、「こんな無茶はもうしないで」と釘を刺されました。しかし、こんないい加減な男が県大会で優勝しちゃっていいのだろうか?

6月15日
With You ~みつめていたい~
昼休みに乃絵美も含めてみんなでお弁当。しっかし、俺はいつもハーレム状態だな。男友達と喋っているところをまだ一度も見たことないですよ。女の子グループと野郎一人で仲良くつるむとか、ホモでもない限りありえない。しかも全員美女揃い。べ、別にうらやましくて僻んでるわけじゃないからね。で、俺が優勝したことを聞いたミャーコが、またうちの店で祝勝会することを提案した。

With You ~みつめていたい~

夕方から祝勝会が始まったがミャーコは遅れてきた。先輩に学園に伝わる七不思議の最後の七つ目とやらを聞いていて遅れてきたのだとか。で、ミャーコは、この後みんなでそれを確かめに行こうという流れに強引に持って行ってしまった。おい、祝ってくれるんじゃなかったのか?そういうわけで、学園の心霊スポットを巡るハメに。びびる冴子は、ミャーコにいいようにおもちゃにされてます。教室では夜中に鏡を覗くと、背後から青白い女性が覗いてくるという話。ミャーコに挑発されて覗き込む冴子だが、またしてもミャーコにどっきりをかけられ悲鳴をあげる。すると、真奈美がその鏡を気にしていたので、俺は真奈美と二人で鏡を覗きこんだ。鏡に映る二人を見て
「……この瞬間が、ずっと続けばいいなって思っちゃった……」
と真奈美が思わず口走る。照れてしまう二人。しかし、菜織はそんな二人を見てヤレヤレって感じで、嫉妬とかしないんですね。三角関係のもつれとか結構期待してたんだけどな。

With You ~みつめていたい~

最後の一箇所に行こうとしたら、突然何かが光って、みんな散り散りになって逃げ出した。一人でふらついていたら真奈美がいた。俺の胸に飛び込んで震えている真奈美。無駄に動き回るよりは、校門で待った方がいいと判断しみんなを待つことにした。しばらくしてみんなやって来た。冴子が部室に閉じ篭って中々出てこなかったらしい。菜織は気を利かせてか、俺に真奈美を送って行くよう言ってます。無理してる感じもしないし、このまますんなり結ばれていくのでしょうか。でも、俺が真奈美を送っていく道すがら
「……このまま、みんなで仲良くやっていければいいのに……」
とか真奈美が言ってるのは、関係の崩壊を暗示している気がしないでもない。

6月16日
With You ~みつめていたい~

朝になって、昨日のことを話していたらみちる先生が登場。どうやら昨日のライトの正体はみちる先生だったようです。罰として大量の宿題を出される羽目に……。昼休みにトイレに行くと、何やらヒソヒソ話が聞こえてきた。話していたのは、柴崎とその友達。柴崎が本気で真奈美を狙っているという話でした。俺も自分が真奈美のことをどう思っているのか考えてみたのだった。放課後は部活へ。大会で優勝したため、下級生からの黄色い声援が凄い。真奈美はそのことでちょっと悩んじゃってます。

6月17日
With You ~みつめていたい~

部活で転んですりむいたので保健室へ。保健室には菜織がいた。そこへ菜織に来客。男子からラブレターを貰ったようです。羨ましいかと聞かれたが
「よかったじゃないか、付き合えよ?」
とそっけない態度。ため息をつく菜織。やっぱり俺のことが好きなのか?家に帰ると店がやたらと繁盛していた。しかもうちの学校の女生徒ばかり。閉店後の乃絵美の話では、乃絵美のクラスでも俺の話題で持ちきりだったそうだ。そして、足の怪我の話になる。乃絵美は、あの怪我が柴崎と喧嘩した時のものではないかと思っていたらしく、責任を感じていたようです。否定する隙は与えられませんでした。そして「自分も強くなる」と宣言をする我が妹。何か吹っ切れたみたいですね。俺は、自分が人気者になった実感が沸かないでいたが、乃絵美は言い切った。
「お兄ちゃんに人気があるのなんて当たり前だよ。お兄ちゃんは、カッコイイんだから。だって……お兄ちゃんは、私の自慢のお兄ちゃんなんだから。」

6月18日
With You ~みつめていたい~

帰りに真奈美とばったり出会ったので二人で帰宅。途中、菜織の家の神社の上の社に寄り道する。昔を思い出して感傷に浸る真奈美。昔、真奈美が社に閉じ込められたのは、ここにいれば誰にも見つからずに日本に残れると思ったからだったらしい。

6月19日
With You ~みつめていたい~

ミャーコがフリーパスポートを6枚もらったということで、日曜日に東京ネズミーランドに皆で行くことになった。放課後部活に出るが、先輩しかいない。今日の部活は休みだったらしいが、昼休みに寝ていたので俺には連絡が来なかったようだ。先輩に自主トレを誘われたが、足の怪我を理由に断る。丁度真奈美がいたので一緒に帰宅した。図書室で本を借りてきたというので、どんなものかと思ったら、「フレンズ~青春の輝き~」というタイトル。聞き覚えあるタイトルだと思ったら、同じNECインターチャネルがセガサターンで出していたギャルゲじゃないか。中身は、大学生の主人公が同窓会で、昔憧れていた女の子と再会する話。そういえば、ちょっと前にも転校した男の子と再会する女の子の恋愛小説読んでましたね。そして、再会した時に俺が昔と変わらないでいてくれて嬉しかったと言ってました。

6月20日
With You ~みつめていたい~

乃絵美と店番していたらミャーコが来店。何でも、菜織が不純異性交遊をしていたとのこと。相手は陸上部の先輩。って、あの先輩か?しかし、待ち合わせをすっぽかされた冴子がやって来て、話の途中でミャーコを連れ去っていってしまった。その後、菜織が来店したが、俺はそのことには触れませんでした。これから境内の掃除があるからと、アイスコーヒーとケーキを食べてさっさと帰っていった。

第4章「誤解 戸惑い すれ違い」

6月21日
With You ~みつめていたい~

今日は皆でネズミーランドへ。最初は乃絵美に付き合っていたが、乃絵美のお許しが出たので、自分の好きなアトラクションへ出向く。『大カミナリ山』という絶叫系のアトラクションに行ってみたら、真奈美も一緒に乗ることになった。死にそうになる俺と、絶叫しながらも楽しんでいる真奈美というお約束な展開に。一息入れた後は、二人で『シンデレラの魔法の白馬』というメリーゴーランドに乗った。夜になり、最後に皆でファンタスティック・イリュージョンを見物。ミャーコがもっと近くで見たいと言うので、近づこうとしたが、あまりの人混みで動くことはできなかった。フィナーレを見ながら、いつまでも、みんなと楽しくやっていきたいと願うのでした。

6月22日
With You ~みつめていたい~

今日は真奈美の様子がおかしかった。何かあったみたいです。放課後、菜織にもうすぐ真奈美の誕生日だということを聞かされて、一緒にプレゼントを買いに行く。ファンシーショップで何を買えばいいか分からない俺に、菜織が「何の為に買うのかで選ぶといい」とアドバイスしてくれました。日ごろの感謝を込めてプレゼントを決めた。帰りに菜織の誕生日を聞いておく。真奈美だけだと、ひいきになるからな。まんざらでもなさそうな菜織。と、そこへ誰かがぶつかってきた。柴崎だった。しかも、何と真奈美が一緒にいる。わざとらしく、俺と菜織の仲の良さを強調し、二人が付き合っている噂は本当だったんだとまくしたてています。
「な……なに言ってんだよ……」
と返すが、柴崎の勢いは止まらない。真奈美はそのまま帰ってしまいました。

With You ~みつめていたい~

夜、店終いしようとしたところに真奈美がやってきた。俺が昼間のことを言い訳しようとしたら、真奈美が俺に抱きついてくる。そこへ借りた漫画を返しに菜織がやって来て、それを目撃してしまった。
「そ……そっか……あの2人……上手くいったんだ……なんだ……そっか……」
そしてその場から去ろうとした菜織の目に光るものが
「……こら、菜織。はじめから、わかっていたはずだぞ……」
走り去る菜織。真奈美の様子がおかしかったのは、父の仕事の都合でまたミャンマーに戻らなければならなくなったからだった。今度は六年前のように後悔して別れたくないという真奈美は
「伝えられなかった……言葉……あの時から……あの時から……あたし……」
「真奈美ちゃんが……俺を?」
真奈美が六年前から自分と同じ気持ちだったことを知り、俺も何かを伝えなければと思ったが、言葉は出てこない。真奈美もそれ以上は言わずに帰ってしまいました。

6月23日
With You ~みつめていたい~

ギクシャクしてどうも真奈美と話ができません。菜織に相談しようと思ったが、菜織の様子もどこかおかしかった。

6月24日
With You ~みつめていたい~

菜織に相談したいのだが、どうも菜織が俺を避けている。放課後、用があるからとさっさと帰ろうとする菜織を無理に引き止める。
「手を離してって言ってるでしょ!?」
バシっ!!。あまりにおかしいので何があったか聞いてみたが、菜織の今の悩みを俺に言えるわけもなかった。
「でも、俺達……幼なじみだろ?」
「……そうよね……」
「アンタにとって、私は『タダの』幼なじみ……」
と、二人が揉めているところへ柴崎が登場。奴は、俺が菜織と真奈美の間をフラフラしているから菜織が怒っているんだと解説。そして、菜織が俺のことを好きだという事実をズバっと指摘した。居たたまれなくなって走り去る菜織。そして、俺は柴崎のことをどうこう言える人間ではなく、真奈美にも相応しくない人間であると自覚した。ズボシを突かれた俺はその場から逃げ出しました。してやったりの柴崎と、それを見ていた真奈美……

第5章「想い続けて今も……」

6月25日
With You ~みつめていたい~

俺は柴崎に言われたことを思い出して悩んでいた。廊下を歩いていたら柴崎と真奈美が話をしている。俺はその場から思わず逃げてしまった。放課後に、菜織の家の神社の上の社へと足を運んだ。するとそこへ真奈美が。真奈美はメガネをやめてコンタクトにしたみたいです。感想を聞かれたので、どっちも似合っていると言ってあげた。六年離れていた分、自分は変わってしまったのか、と言う真奈美だが
「そんなことはないよ……」
と否定する。自分もそう信じたいと言う真奈美ですが
「でも……あなたの側には……」
と言って帰ってしまった。

6月26日
With You ~みつめていたい~

放課後の部活。俺のことを心配して、先輩が相談に乗ってくれた。先輩のアドバイスは、まずは真奈美に自分の気持ちを伝えること。自分のことが片付いてないのに、他の人間に何かしてやることはできないから、菜織のことはその後だ、というものでした。

6月27日
With You ~みつめていたい~

早速、夕方に裏庭に真奈美を呼び出して、先輩の助言を実行に移すことに。しかし、そこへ柴崎がオジャマ虫。そして得意のトークショーが始まる。
「お前は本当に、成瀬君のことが好きなのか?たんに、6年前の記憶と懐かしさを、成瀬君への好意と勘違いしてるだけじゃないのか?成瀬君。君と話していてよくわかったよ。少なくとも、成瀬君が見ているのは今のお前ではないぞ。彼女が話すお前の話は、昔のことばかりさ。つまり……お前は彼女の思い出の中の存在にしかすぎないんだよ!」
あんた新興宗教の教祖になれるわ。
「やめて!」
そう叫んで真奈美は行ってしまった。追いかけようとする俺を柴崎が静止して、さらなる追加公演。口ではどうあがいても勝てそうにありません。

With You ~みつめていたい~

「違うよ、お兄ちゃん……」
そこへ天使が舞い降りた。乃絵美だ。大した奴だ。あの柴崎と互角の勝負してやがる……
「中学の時とは違うんだ!昔みたいなお節介はもうたくさんだ!」
とキレる柴崎に
「……そうだね…………中学の時とは違うよね……確かに……私達は変わってしまったわ……でも……昔から変わらぬ想いを抱き続けてきたお兄ちゃん達に、これ以上ちょっかいを出すのはやめて!」
と言って止めを刺した。乃絵美の完全勝利でした。そして
「お兄ちゃんは……ずっと、真奈美ちゃんの為に走り続けてこられたんだから、その想いの強さを信じて……」
とダメな兄貴にアドバイスを送るのでした。乃絵美が人気出るの分かるわ。

6月28日
With You ~みつめていたい~

夜、部屋でいろいろと考え込んでいたら菜織がやって来た。
「どうしてアンタは、今、真奈美の側にいないの?」
菜織は俺の気持ちを知っていたし、こうなることも分かっていた。だから気にするなと。しかし、柴崎の戯言を真に受けて
「真奈美ちゃんにとって俺は……過去の人間だったんだ……」
とか言い出す俺。
「アンタ、バカ?大丈夫、アンタが真奈美の事をずっと想ってきたように、真奈美もこの6年間、アンタの事を想ってきたんだから。」
そう叱咤激励して菜織は帰っていった。そして、また泣いていました。

6月29日
With You ~みつめていたい~

ミャーコ情報によると、真奈美の引越しは二、三日中とのこと。ミャーコと冴子はみんなで真奈美の家に行こうと言っていたが、菜織は、それは俺の役目だと言って俺に任せてくれました。夜になり真奈美の家を訪れる。明かりは付いているのにインターホンを押しても返事がない。
「真奈美ちゃん、いるんだろ?」
と声をかけるがやはり無視。俺はその場で自分の気持ちを語り始めた。真奈美と再会できて、やっと自分の気持ちが伝えられると思って嬉しかったこと。でも、伝えてしまったら二人の関係が変わってしまうと思い言い出せなかったこと。自分が臆病だったこと。そして、誕生日のプレゼントを玄関に置いて立ち去った。
「正樹君……ゴメン……なさい……」

6月30日
With You ~みつめていたい~

朝、菜織が慌ててやって来て、真奈美が今日ミャンマーに発つことを教えてくれた。今度こそ追いつかなければ。俺は走った。駅で真奈美を見つけた。
「俺は真奈美ちゃんの事が好きだ!」
じれったかったが、やっと伝えることができました。
「あたしも……あえなかった間も、ずっと……今も……これからも……」

最終章「愛って後悔しないことなのね」

7月5日
With You ~みつめていたい~

真奈美は行ってしまった。あの後、真奈美は飛行機のチケットをキャンセルして、今日まで出発の期日を遅らせていました。意外にも俺に寂しさはなかった。真奈美が夏休みには日本に来ると約束してくれたからだ。母に俺のことを話したら許してもらえたようです。その代わり、母に俺のことを紹介するという条件付きだったが。

8月7日
With You ~みつめていたい~

正樹は秋季大会に向けて夏休みも部活の練習。
「ふふふっ」
「えっ?」
「あ、ごめんなさい……」
「あ……」
「あ、あのぉ……」
「ま……真奈美ちゃん!」
「正樹君!」
「ただいま……正樹君……」
「おかえり、真奈美ちゃん……」
「ずっと……会いたかった。」
といった、デジャヴな感じでエンディングへ。

With You ~みつめていたい~

(おしまい)

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