闘技王キングコロッサス あらすじ後編
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俺は、リーナ姫に言われた通りにシリオス城へとやって来た。モンスターの徘徊する城内を探索していたら、調理場で料理人が料理を作っていた。話しかけると、裏の部屋にあるデミグラスソースを取って来いと言われた。取ってきてあげると、ブラウドという大臣らしき男が料理はまだかと催促に来た。その先では、シリオス王が結界に閉じ込められていた。このままでは助け出せそうにない。地下牢に幽閉されていた王の側近の話によれば、先程のブラウドという男の仕業らしい。結界を消すには、祭壇の炎を消さなければならなず、そのためには、左右の台座に「邪悪の剣」と「呪いの冠」を捧げる必要があるのだとか。俺は、その二つが隠されている迷宮へと向かった。

迷宮で何とか二つの宝物を見つけ出し、怪しい雰囲気の祭壇の両脇にある台座にそれぞれを奉納した。すると、祭壇の炎が消えて魔力も失われた。シリオス王の元へ馳せ参じると、結界は消えていた。王は俺を一目見てオルフェスだと思ったようだ。俺は王に事情を話した。王はオルフェスに幼子がいた事を思い出した。そして、激しく後悔し
「あの時わしがデザイアに寝返り、お前を裏切らなかったら……お前が負けることは無かったろうに……」
と、今は亡きオルフェスに許しを乞うのだった。そして、俺にカザードへ行って冥界の鍵を手に入れるようにと助言してくれました。そして、俺の故郷であるルーフェリアへ行けと。と、ここで王は息絶える。裏切り者としてブラウドに処罰されたのであった。俺はブラウドを倒してシリオス王の仇を討つとカザード城へと向かった。

カザードの女王と謁見し、自分がオルフェスの忘れ形見であることを聞かされた。オルフェスの親友だったカザード王が、ルーフェリア滅亡の際に、俺と姉であるフローラをムークの元へ預けたらしい。フローラは本当の姉だったのですね。しかし、かつてはオルフェスと手を携えてデザイアと戦ったカザードは、今やデザイアに遣える魔人と化してしまったらしい。女王は、夫であるカザードの討伐を俺に託す。それがカザードのためでもあると。そして、阿修羅の杖を俺に授けたのであった。

途中で見つけた二つの「迷える瞳」を入口付近にあった顔面像にはめ込んで先へと進むと巨大なコウモリが現れた。これを倒すと足場が動き始めた。そして、女王から拝謁した阿修羅の杖で四箇所ある闇のかがり火に点火すると、王の部屋へと続く橋が降りた。カザートとの死闘を制した俺に、カザードが真実を語り始めた。かつてオルフェスと共にデザイアと戦ったカザードだったが、デザイアの強大な力の前に全てを滅ぼされてしまった。力尽きようとしていたカザードは、王妃をはじめ、死んでしまったカザードの民を全て生き返らせるという条件を出され、やむなくデザイアの下僕となっていたようだ。そして、冥界の鍵を俺に託して力尽きた。そして女王が現れた。彼らもグリュードの力によってかりそめの命を与えられていたに過ぎなかった。そして、呪縛の解けたカザードの民もカザードの城も、本来あるべき姿に戻るのだと。間一髪城を脱出した俺の前で、カザード城は霧のように消えて無くなった。悲しすぎる……

ルーフェリア城に入ると、冥界の番人が俺の事を出迎えた。そして、番人が俺を父と同じように地獄に落としてやると言うや否や、閃光で目の前が真っ白になる。気が付くと不気味なモノクロの世界になっていた。奥へ進んだ部屋には女王様風の女性がいた。話しかけるとそれは俺の母親だった。そして
「私はいつでもお前を見守っていますよ。」
と優しく声をかけてくれました。

更に奥へと突き進む。そして父オルフェスとの再会。だが、感激に浸っている暇などなかった。デザイアはこの世界を全てこの城のようにしようと目論んでいるのだ。デザイア打倒を俺に託した父は
「わしはいつでもお前と共にある。わしの全ての力をお前に与えよう!!」
と言って、その魂を伝説の剣に宿らせたのであった。伝説の剣は更に強力な「閃光の剣」へと生まれ変わった。屋上にいる冥界の番人を倒すと魔方陣が動き出し、地上へと戻る事ができた。俺は急いでディスタリタ城へと戻った。

俺は城の上部にいた老人に城の奥へ行く事を願い出た。どうにか扉を封印するのが精一杯でジリ貧だった彼らは、俺に全てを賭けてくれた。城の奥へと突き進むと、リーナ姫御付のじいやがいた。そして、姫から預かっていたという「デザイアの鍵」を手渡されました。

いよいよデザイアの部屋へと乗り込んだ。しかし、俺の前に立ちはだかったのはデザイアに操られたイリアだった。イリアの投げたナイフが突き刺さる。毒が塗ってあったらしく、俺は痺れて動けなくなってしまった。イリアが近付いてきた。そして、俺に止めを刺そうとした正にその時
「やめてーっ!!」
俺の前にリーナ姫が飛び出してきた。そして俺の身代わりになって刺されてしまったのだ。リーナは最後の力を振り絞ってイリアの催眠を解いた。
「うう……ばにい、会いたかったわ……。ぶ、無事でよかった……。ばにい、ばにい……」
どんどん冷たくなっていくリーナの体
「す、好きよ……ばにい……」
そう言い残してリーナは息絶えた。あああああああああああああ!!

怒りに燃えた俺は、女王デザイアを激闘の末討ち果たす。しかし、事態はすでに最悪の方向へと進んでいたようだ。
「もう遅いわ!我らが神グリュード様は復活なされた……。お前の育ったダナールでな……」
そう言うと、デザイアは高笑いと共に消えたのだった。

リーナを手厚く弔った俺は、イリアを伴ってダナールへと帰還した。ダナール城の前で、ムークと姉のフローラが出迎えてくれた。いよいよ最後の決戦に向けて城へと乗り込む。

途中でたくさんの反乱軍の兵士が倒れていた。まだ息はあったが、放っておいては危ないのでイリアに介抱を任せて、俺は一人で先に進む事にした。城のバルコニーに出ると銅像が立っていた。そして、その銅像が俺に質問してきました。カルリム王が偉大な王であるかどうかと。勿論そんな事はこれっぽっちも思ってはいなかったが、俺が「はい」と答えるとバルコニーがせり上がっていった。そして、その部屋にカルリム王がいたのでした。屋上までカルリムを追い詰めるとグリュードが復活。あわれカルリムはグリュードに踏み殺されてしまいました。

苦闘の末にグリュードを討ち果たした俺は、城の外で盛大に迎えられた。平和が戻ったと思ったその時、再び俺は暗黒の世界へと引きずり込まれてしまった。どうやら、今度は完全に復活したようです。俺は孔雀の杖を使って邪神グリュードを今度こそ葬り去った。しかし、グリュードは最期のあがきで俺を道連れにしようと空間を歪め始めた。その時光が現れた。両親の魂だった。俺の使命は終わった、これからは自分のために行きなさいと語りかける母。
「さようなら、ばにい……」

ダナール城の裏庭で倒れているところにイリナが駆けつけた。俺がここにいる事を不思議な女性の声がイリナに教えてくれたらしい。そして俺の事をイリナによろしくと頼んだそうだ。今まで知らなかった母親の愛というものを初めて実感しながら、俺はみんなのところへ戻っていった。

長く苦しい戦いが今終わった……。ダナール城へと戻ったばにいはイリナと結婚し、人々の祝福を受けダナールの国王となった。その後ばにいにより、周辺の国々は再編され、長く平和な時代が続いた。ばにいは偉大なる闘技王として讃えられ、その名は永く後の世に伝えられたという……

(おしまい)
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