闘技王キングコロッサス あらすじ前編
闘技王キングコロッサス(元記事)
メガドライブの「闘技王キングコロッサス」をストーリーを追いつつプレイ。
クリスラーザと呼ばれる世界。そこは6つの国があり、6人の王が平和に統治していた。しかし、その中の1つである宗教国家ディスタリタの王妃デザイアが不治の病に冒された。彼女のはこの国の教えを信じて祈ったが、体は日に日に衰弱し、彼女の心には幸福に暮らす人々への憎悪が芽生えていった。1週間ほど嵐が続いてそれが収まった夜。美しい月の光に導かれて外へ出たデザイアは、黒い蜘蛛のような紋章が彫られた指輪を見つけ、それをはめてみた。その途端彼女の全身に衝撃が走り、意識を失った。
デザイアの意識は回復したが、この時から彼女の心には邪悪なものがとりついてしまった。そして、暗黒神の導きにより、この国の国教をグリュード教に改宗すると国民に宣言する。これに反対した国王とその側近は殺害され、デザイアは女王に君臨した。その強大な魔力を使って近隣諸国はなす術も無く次々と征服されていった。そして、これに最後まで抵抗していた勇者の国「ルーフェリア」も滅ぼされたのであった。
その少年の手には奇妙な紋章が描かれていた……。しかし、それが何を意味しているのか?いやそれどころか、一体自分が何者なのかさえ少年には分からなかった……

育ての親である老人ムークが、南西の洞窟にいる盗賊ジャッカルに剣を盗まれてしまったらしいが、それを俺のせいにされて、取り返してくるよう命じられた。随分とすさんだ家庭環境のようです。励ましてくれる少女フローラが唯一の救いだった。

南西の洞窟にいるジャッカルと交渉。盗んだ剣はすぐに錆びてしまったらしいが、手ぶらで帰るわけにもいかず、ジャッカルの出した泉にいる半漁人退治という条件をのんだ。約束通り半漁人を倒して剣を返してもらったが、俺の手の紋章を見て、ジャッカルは
「まさか、闘技……、いや何でもねえ。」
と何かを言いかけてやめた。気にはなったが、今はムークに剣を届けるのが先だ。

錆びた剣を見たムークに雷を落とされた。錆びていたのなら直してから持ってくるのが常識だとか無茶を言われてしまいました。そして、南のほこらにガナントという腕のいい鍛冶屋がいるから直してもらってこいと命じられた。人使いが荒いジジイだ。ほこらの奥にあるガナントの部屋に辿り着いたが、そこにガナントはいなかった。同じくガナントを捜している人物がいたが、彼の話では、娘をさらわれて以来ガナントはどこかに隠れてしまっているらしい。そして、その男からガナントの娘の物と思われるペンダントを受け取った。その後、ガナントの隠れ家を見つけペンダントを見せると、ガナントから娘のファナを助けて欲しいと頼まれたので引き受ける。その代わりにと剣の修復を頼んでおいた。

ムークに事情を話す。ムークによれば、グリュード教がファナを生贄に使おうとしているとのこと。そして、恐らく今頃はグリュードの塔に連れて行かれているだろうと。グリュードの塔に入るには信者の証である「しもべの印」が必要なので、それをムークから受け取って塔へと急いだ。塔の奥へと進むと、生贄の儀式が正に今始まろうとしていた。演説をしていた神官ゴバが奥へと消えていったので、その後を追っていくと少女の悲鳴が聞こえた。塔の屋上には神官ゴバとファナがいた。ゴバは途中でグリュードの魔力を使って巨大なコウモリへと姿を変えたが、どうにかこれを撃退し、ファナの救出に成功した。そして、ファナをガナントの処へ送り届け、ガナントから修復を頼んでいた剣を受け取ってムークの元へと戻った。
5

神官を倒した事を報告すると、真の力を試す時が来たと言われ、迷いの森にいる怪物ゴムヌスを倒してくるように命じられる。そして、修復してきた鉄の剣を預けられたのだった。ムークに命じられた通りに、俺は迷いの森にいたゴムヌスを退治した。

と、そこにダナール国の国王カルリムが登場した。俺の戦い振りをいたく気に入った国王は、これからは闘技奴隷として闘う事を俺に命じるのであった。家に戻ると、ムークにカルリム王のための闘技奴隷として生きていかなければいけないと言われた。この手の紋章こそ闘技奴隷の証だという。この紋章を持つ者は、息絶えるまで主人のために戦い続けなければいけないのだと。そして、城から4人の兵士が迎えに来た。俺の名を泣き叫ぶフローラに、必ず生きて帰ってくると諭すムークだった。いい奴なのか悪い奴なのかよく分からん。

俺が連れて来られたのは、ライアード闘技場という闘技場であった。どうやら、ここで俺が勝つことによって、オーナーであるカルリム王に賭け金ががっぽり入るという仕組みらしい。そして、負ける事はすなわち死であった。闘技場は、殺し合いに熱狂する趣味の悪い大観衆で溢れていた。俺はランキング6位のアリガルー、5位のランサス、4位のグローバ、3位のサカッツと順調に倒していく。しかし、仲良くなった同じ新入りのパリスは、2位のブラーダにやられて死んでしまった。俺はプラーダを打ち破ってパリスの仇を討った。

いよいよ無敗のチャンピオンであるイリスとの対決となった。ライアード国は、女王デザイアの力を借りたゴラン国王によって支配されており、前の国王だったロアール王は幽閉されてしまった。実はイリスはロアール王の娘であり、ロアール王を人質に取られて闘技奴隷として闘い続けていたのであった。激闘の末にイリスを倒した俺だったが、彼女に止めは刺せなかった。それは、この闘技場では反逆罪である。俺は地下牢獄に閉じ込められてしまった。

そこへイリスがやって来て、俺を牢から出してくれた。一緒に逃げようと進言したが、父を人質に取られている彼女にそれはできなかった。一人で地下水路を彷徨っていたら、囚われていたロアール王を発見した。
「お、お前はオルフェウス!!いや、まさか……」
と気になる事を言っている。オルフェウスというのは、例の女王デアイザに最後まで抵抗したというルーフェリアの国王の事です。しかし、ロアール王は重い病で床にふせっていた。そして、イリアを助けてほしいという最期の言葉を遺して息絶えてしまった。

そこへゴラン王がやって来た。やはりこいつも魔力で怪物に変身したが、正義の刃で貫いた。イリアを見つけてロアール王の事を報告した。イリアの目から大粒の涙がこぼれた。闘技奴隷として戦う理由が無くなったイリアは、俺と共にここから脱出する事を決意したのだった。しかし、闘技場の外では女王デザイアが待ち受けていた。なす術も無く倒される俺とイリア。と、そこへデザイアの娘リーナが現れた。どうやら、俺の事が気に入ったらしく、自分の闘技奴隷にしたいと言い出したのだ。わがまま王妃の気まぐれに、俺達の命は救われたのであった。

目が覚めるとそこは見慣れぬ部屋だった。そこにあのわがまま王妃がやって来た。どうやら、これからはこのお姫様のために闘技奴隷として闘う事になったようだ。イリアの事も心配ではあったが、今はここで生き延びるしかない。人間同士で殺しあっていたライアード闘技場とは違い、このディスタリタ闘技場では人間とモンスターが殺し合う。同じ人間を殺さずに済む分少しはマシだったが、悪趣味な事に変わりはない。

ランキング4位のブーラ、3位のワイプ、2位のマイトー、1位のガニーメを倒してランキング1位へと昇り詰めた俺は、リーナ姫にディスタリタ城へと招かれた。人払いをして部屋に姫と二人きりになる。姫は、城の東にある水晶の洞窟に一緒に行って欲しいと頼んできた。美しい洞窟だと評判だが、恐ろしいドラゴンが住んでいるので許可されなかったらしく、お忍びで行こうというわけだ。仕方なく姫のわがままに付き合う事に。

しかし、洞窟に入るや否や、ドラゴンの手下に姫がさらわれてしまった。モンスター達を振り払いながら洞窟の奥へと進むと、そこには水晶に閉じ込められた女性がたくさんいた。その中にはリーナ姫の姿も。俺はリーナ姫を助けようとしたが、そこへ親玉の水晶のドラゴンがやって来た。ドラゴンを倒すと、ドラゴンが語りかけてきた。不死身であるドラゴンはまた何年かすれば復活するらしい。そして、これまでに自分を倒したのはルーフェリアの国王オルフェスだけだった事を。俺ならば、オルフェスが遺した伝説の剣を抜けるかもしれないと言っていた。魔力が解けたのか、リーナ姫は水晶から解放された。俺にお礼を言って頬を赤らめるリーナ姫。他の娘達も解放されていた。

洞窟から戻って数日後、俺は再びリーナ姫に招かれた。姫の話では、大臣達が俺の強さを恐れて抹殺しようしているようだった。そこで姫は、ドラゴンが言っていた伝説の剣が眠る剣のほこらへと向かうように俺に命じたのであった。きっと帰ってくることを願いながら。

剣のほこらの奥に、伝説の剣の彫刻があった。そこには、柄に命のルビーとやらを収めろと書いてある。更に奥へと進むと、何と盗賊のザッカルがいた。ザッカルは、オルフェスのダイヤの指輪を探しに来ていたらしいが、けちくさいルビーしか見つからなかったという。そ、それだ!。途中で拾っていたダイヤの指輪を見せると、ザッカルは喜んで命のルビーと交換してくれた。ルビーを柄にはめ込むと、奥へと進む扉が開いた。その奥にはピラミッドのような建造物があり、その屋上で遂に伝説の剣を発見した。剣を抜くと全身の稲妻が走って力がみなぎった。すると、剣が刺さっていた台座が動き出した。台座自体がモンスターだったようだ。俺は剣の番人を打ち倒した。

ディスタリタ城へ戻るとリーナ姫が出迎えた。どうやら今回の一件は、俺がオルフェスの遺志を受け継ぐ力があるかどうかを見極めるための策略だったらしく、リーナ姫もまんまと乗せられてしまっていたようだ。そして、このまま城に戻れば女王デザイアに殺されるからと、シリオス城へ逃げるよう勧告するのだった。俺はリーナ姫と別れた。最初はとんだあばずれだと思っていたが、何気にいい娘じゃないか。
(つづく)
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