After… ~忘れえぬ絆~ 8月「目覚め」
After… ~忘れえぬ絆~(元記事)
ピオーネソフトの「After… ~忘れえぬ絆~」をストーリーを追いつつプレイ。メインヒロインっぽい香奈美狙いです。
なにも・・・見えない
ここはどこなんだろう
なにをしていたんだろう
これは何の音だろう
なにもわからない
なにも感じない
なにも・・・思い出せない
記憶喪失風な出だし。画面真っ白。
「なにも覚えてないの?」
女の子に話しかけられる。男性も一緒。何か手違いでこうなってしまったらしく、その間違いを正さなければいけないとか言っている。
「その前に思い出さなければならない」
「なにを?」
「あなたの心を」
オープニング

8月4日

「いてっ」
誰かに殴られて叩き起こされた。夢だったのか?妹の渚かと思ったら、香奈美だった。渚に頼まれて起こしに来たらしい。俺、高鷲祐一は山から帰ってきてからずっと寝ていたようだ。彼女「汐宮香奈美」は俺の幼馴染である。

「あ、お兄ちゃん、起きた?」
妹の渚がいた。制服にエプロンという重装備で振り返る妹にクラっとくる。どうやら、俺達の両親は海外に赴任しているため、今は兄妹で二人暮らしをしているようだ。

今日は所属するワンダーフォーゲル部のミーティングがあるのだが、何故か香奈美と渚もついてくるという。うっとおしいので、二人を置いてさっさと学校へと向かう。部室の前に女の子がいたので、鍵がかかっているのでまだ誰も来ていない事を伝えると
「ああ・・・じゃ、いいです」
と行ってしまった。その態度にちょっとイラっときたが、結構可愛らしい女の子だったので許す。

俺がワンゲル部を作ったのは、小さい頃に誰かに連れて行ってもらった山から見た風景が忘れられないからだった。そして、その人物に言われた
「本当に苦労して登った山の風景はこんなものじゃないぞ。自分で手に入れた自分だけの風景なんだ。何ものにも代え難い一番大事なものだ。」
という言葉が印象に残っていた。
遅れて香奈美と渚が部室に入ってきた。香奈美は置いてきぼりを食らって怒っている。何しに来たのかと香奈美を問い詰めていたら
「別にいいじゃん、にぎやかでさ」
そう言って部員の滝谷紘太郎と我孫子慶生が入ってきた。紘太郎は容姿端麗、成績優秀、スポーツ万能、実家金持ちというスーパー高校生。慶生は、祐一と紘太郎がいじめられているところを助けたのがきっかけでつるむようになった。いじめられっ子だっただけあり、性格はおとなしくて卑屈なところもある。かなりのアイドルオタクでもある。どうやら妹の渚に一目惚れしたっぽい。今回のミーティングで決まった事は、夏休みなので香奈美と渚も一緒に海へ行こうという事でした。
8月7日

また香奈美に殴られながら目覚める。今日は約束の海水浴の日。

海に着いたが、紘太郎がまだ来ていなかった。香奈美は水色のビキニを着ていた。目のやり場に困り香奈美を直視できない。香奈美は、ジュースを買いに行ったまま帰ってこない慶生と渚の様子を見に行った。それと入れ替わるようにやっと到着した紘太郎。一緒に女の子を連れてきていた。

彼女は喜志陽子。この間、部室の前にいた女の子だった。紘太郎の幼馴染だそうだ。
「あ、この間・・・」
と言いかけると、彼女がキッと睨んできた。どうやら紘太郎に知られたくないようだ。

香奈美は沖まで泳ぎ、渚はボートに乗り、陽子はここにいるというので、香奈美と泳ぐ事にした。渚は慶生とボートに乗り、紘太郎は陽子とここに残った。香奈美に勝負を挑まれたので受けて立つ。どうにか勝負には勝ったが、俺は息が上がっているのに、香奈美の奴は平然としていた。大した奴だ。勝負に負けた悔しさからか、香奈美は急にワンゲル部に入るとか言い出した。そこへ大波が。ブイに二人でしがみつく。腕に感じる柔らかな感触。思わず香奈美の肢体をマジマジと見てしまい、香奈美に怒られた。
「そんな水着着てくるから・・・」
と言って火に油を注ぐ。怒って浜に向かって全力で泳ぎだす香奈美だったが、途中で足がつってしまった。俺は香奈美を後ろから抱き止めた。最初はしおらしくなっていた香奈美だったが、俺が変なところを触っているのに気付いて暴れだす。その勢いで香奈美の水着が外れるという定番のハプニング。

最後に写真を撮って楽しい一日は終了。帰りに渚と陽子もワンゲル部に入りたいと言い出しました。
8月15日

今日も香奈美に叩き起こされる。渚の作ったスクランブルエッグを食べ終えると、俺は図書館へと向かった。とはいっても勉強ではなく、ワンゲル部で目指している冬の穂高について調べるためである。早速本をめくっていたら香奈美がやって来た。今日は慶生の実家のお寺でお祭りがあるので誘いに来たようだ。安慶寺という名前の古い寺で、慶生の名前が古臭いのもそのせいだった。みんなで行くらしいが、二人きりの方が良かったかと聞かれ
「ああ、二人の方が良かったな」
と正直に答える。
「ば、何、バカなこと言ってるのよ!」
と、顔を赤らめて慌てる香奈美。可愛らしいところもあるんだな。待ち合わせの時間は7時らしいが、二人だけで6時半に待ち合わせるように約束した。
「で、でもさ、これデートじゃないからね!」
香奈美はそう念を押して去っていった。定型的なツンをありがとう。

安慶寺。約束から10分遅れで香奈美がやって来た。浴衣姿をどう思うかと聞かれ
「それがどうしたのかよ?」
と照れを隠していたが、俺は、いつもと違う雰囲気の香奈美に女を感じていた。
「あ、なに、その目、いやらしい・・・」
と香奈美に完全に見抜かれてます。その後は仲良く(?)綿飴を買ったりして、短い二人だけの時間を楽しんだ。

みんなが勢揃いした。香奈美と二人でいたことを紘太郎に冷やかされる。ムキになって否定したが
「陽子、あのさ、こいつら幼馴染でずっと一緒なんだけどさ、こうやってからかうと二人ともムキになって結構、笑えるんだ」
とからかわれてしまった。逆に紘太郎と陽子がどうなのか聞いてみると、こちらもただの幼馴染だと言っている。ただ、そう言われた陽子の様子は少し変だった。その後、紘太郎が買ったばかりだという自慢のバイクを披露した。GPX400Rだった。みんなに内緒で免許を取って、親に金を借りて買ったらしい。で、慶生も免許を取りたいと言い出して、俺と一緒に免許を取りに行く事になりました。
画面が真っ白に・・・
どうやら、今までのは、失った記憶を思い出しているところだったようです。あの後、二人は合宿でバイクの免許を取ったらしい。慶生が免許を取ると言い出したからには、負けられなかったので自分も免許を取ったんだとか。なぜかは分からない。
8月28日

今日は朝から慶生が電話をしてきた。バイクを親に買ってもらったらしい。紘太郎と同じ状況なのだが、慶生だと無性に腹が立つ。将来実家の寺を継ぐと言ったら即オーケーだったみたいです。慶生は家の跡を継ぐのをかなり嫌がっていたはずなのだが、ただの口約束とかほざいてます。で、これからツーリングにみんなで行こうという話に。俺の事情はお構いなしに、もう既に話しはできあがってしまっているようだ。

仕方なく、香奈美と渚を連れてバスで峠に行くというマヌケな俺。バスの運転手も怪訝な顔をしていた。そこへ陽子を後ろに乗せて紘太郎が颯爽と現れた。慶生のことを聞くと吹き出す紘太郎。そこへもう一台のバイクが登場。しかし、エンジン音がやけに軽い。慶生の乗っていたのはカブだったのだ。父親が、これなら法事にも回れるからと勝手に注文してしまったそうだ。
「ばか、カブだってきちんと手を入れれば・・・」
と言う俺だが、全くフォローになっていなかった。その後二人で峠の上まで走ってくることに。まずは紘太郎が帰ってきた。その後慶生も下ってきたが、グリップを失ってガードレールに激突。慶生は崖の下へと転落してしまった。しかし、慶生は木の枝に引っ掛かって無事だったようだ。助けるのを手伝うように指図されたが、足がすくんで動けなかった。香奈美が代わりを務めた。慶生は九死に一生を得た。俺は何もできなかった自分を恥じた。

そこへ凄いバイクがやって来て目の前で止まった。乗っていたのは美しい女性だった。俺はもちろんのこと、さしもの紘太郎ですら見とれてしまっていた。嫉妬する香奈美と陽子。俺達が霧ヶ杜学園の生徒だと知ると、みんなの名前を一通り聞いて
「そう、覚えておくわ」
と言って走り去っていった。学校の先生ですか?
その後病院に行った慶生だが、ただの打ち身で済んだみたいです。
(つづく)
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