サクラ大戦 ヘタレ隊長日誌 第九~十話

サクラ大戦 ヘタレ隊長日誌 第九~十話


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第九話「現れた最終兵器」

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俺は降魔について調べるため古い書物を読んでいたが、内容がチンプンカンプン。マリアも読んだ事があるというので、内容を教えてもらおうと思ったが、長官が直接渡したという事は、自分で理解しろという事ではないかと諭されてしまった。と、そこへアイリスがジュースを持ってきてくれたが、転びそうになる。俺は咄嗟にアイリスを抱きとめたが、ジュースはマリアにかかってしまった。アイリスに気を付けろと注意した。

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みんなはこれから舞台があるというが、米田長官が呼んでいるというので、俺は地下倉庫へ行く事に。途中、衣裳部屋へ寄ってみると、さくらがアイリスの着替えを手伝っていた。今日はアイリスが主役の舞台で、アイリスは探検隊の格好をしている。「こういう『わいるど』な服も似合うよね?」と言われたが、やっぱりアイリスには可愛い格好が似合うので、「別な衣装がいいな。」と言ってあげたが不評だった。更衣室へ入ると、誰かがシャワーを浴びていたので入ってみる。シャワーを浴びていたのはマリアだった。と、そこへ米田長官が現れる。しかし、長官もその気であった。場所を変われと言って積極的に覗いています。今度はそこへ呆れ顔のあやめさんが登場。マリアもこちらの様子に気が付いたようだが、あやめさんが気を利かして、その場を取り繕ってくれた。

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地下倉庫では、長官から軍部でも最高機密とされる「魔神器」の説明を受けた。これが敵の手に渡ればとんでもないことになるらしく、葵叉丹の狙いは、これを使って聖魔城という殺戮の城を復活させる事らしい。そこで、あやめさんと共に魔神器の警備をする事となった。

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とりあえず蒸気噴射の罠を仕掛けようと提案しておく。顔に付いた油をあやめさんに拭いてもらってドキドキだった。ただ、ちょっとあやめさんは元気がないみたいです。

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部屋に戻ってこれまでのことを整理してみる。魔神器と降魔について、破邪の力について、聖魔城について。でも、何かが引っ掛かって気にかかる。破邪の力の影響、魔神器が帝劇にある理由、降魔戦争……。と、そこへさくらくんが部屋を訪ねてきた。どうやら、あやめさんとの事でやきもちを焼いているようで、何をやっていたのかと問い詰められた。魔神器の事は花組にも内密なので本当は答えられないのだが、ここは正直に話した。軍の最高機密より愛を選んだのだ。しかし、さすがにさくらくんの父親の話だけは黙っていた。

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今日は不気味に赤い月が夜空に輝いていた。そんな中いつものように夜の見回りをしていると、地下であやめさんを発見した。そして、突然苦しみだしたかと思うと、あやめさんが俺の首を絞めあげてきた。俺は必死であやめさんに呼びかける。どうにか正気を取り戻したあやめさんだったが、また苦しみ出して強く抱きしめて欲しいとお願いしてきた。そんな事言われて抱かない男などいない。俺はあやめさんを力強く抱きしめた。そこへ今度は警報が鳴り響く。敵襲だ。

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あやめさんは苦しみながら俺に拳銃を渡し、自分に何かあったら迷わず撃ってくれと懇願してきた。あやめさんも心配だったが、今は出撃するしかなさそうだ。

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早速魔神器を狙ってきたようだ。相手は鹿。4つある魔来機を撃破するのだが、部隊を二手に分けるのが効率的。劇場に敵が入ると敗北になるが、普通に倒していけば問題ない。最後の鹿は、普通に一斉攻撃しておけばよい。逃げ足は速いけどそれほど強くはなかった。選択肢は「この程度か」で。

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鹿を倒した花組の目の前に、叉丹と魔神器を抱えたあやめさんが現れた。俺はあやめさんに向かって叫ぶ。「私を撃って!」と請うあやめさんに、俺はあやめさんから渡された銃の引き金を迷わず引いた。しかし、そんな覚悟の一撃も徒労に終わる。

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叉丹があやめさんに口づけをすると、あやめさんは妖艶な悪魔「殺女(あやめ)」に変身してしまったのだ。

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殺女は魔神器を叉丹に謙譲し、叉丹と共に消えてしまった。

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作戦室ではみんな落ち込んでいた。解散した後、米田長官に言われてみんなの様子を見て回った。

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いよいよ、恐れていたことが現実となった。魔神器の力によって聖魔城が甦ってしまったのだ。そして、再び降魔が劇場を襲ってきた。今度の相手は蝶。どうも、叉丹に優遇されている殺女に嫉妬しています。初期段階で大神がダメージを食らっているので回復させておく。ここは電撃塔が多数配置してある。攻撃範囲の5マス以内に入ると電撃を放って範囲内の神武が全てダメージを受けてしまうので、5マス以内に近づかない、或いは破壊するなら1ターンできっちり破壊する。最初の橋のところに固まっている敵はマリアかすみれの必殺技で一網打尽。橋を渡ったらさくらの長距離砲をぶっ放す。これで4~5匹は一度に倒せます。最後の蝶は、LIPSで時間切れにする。

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蝶を倒した一同だったが、朝焼けの中姿を現した聖魔城の想像を絶する威容さに恐れおののくのであった。

第十話「現れた最終兵器」

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聖魔城の復活によって帝都は甚大な被害を受けていた。今後についてメンバーと話し合っていたが、「とにかく、出撃だ!」と気のはやる俺。そんな俺を長官は静止しようとしたが、花組全員の想いは一つだった。俺達は明日をも知れぬ戦いに向かって出撃した。

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翔鯨丸の廊下でさくらくんと会話を交わす。弱気になる俺の手を胸に当てて、怖がっているのは俺だけじゃないと言ってくれた。さくらくんに勇気付けられ、俺は「もう迷わない。きみのためにも、俺は負けない。」と決意を新たにしたのであった。

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翔鯨丸の主砲をもってしても、聖魔城の城門はびくともしない。しかし、米田長官には奥の手が残っていた。超巨大戦艦「ミカサ」である。ミカサの巨大な砲弾により、聖魔城の城門は木っ端微塵となった。いよいよ突入だ。霊子砲の発射をなんとしても食い止めなければならない。残された時間は少ない。

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最初の降魔の大群を合体攻撃を有効的に使って軽く突破。しかし、そこに死んだはずの黄昏の三騎士が現れた。やつらも今までとは比べられないほど強くなっていた。やつらを食い止めるため、カンナ、すみれ、紅蘭、マリア、アイリスが、また一人、また一人と犠牲になっていき、最後に残ったのは俺とさくらくんだけになってしまった。みんなの犠牲を無駄にしないためにも負けられない。

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そんな二人の前に立ちはだかったのが殺女だった。殺女を繰り返し説得を試みるも全く功を奏しない。一方的に斬られる俺だが、あやめさんが相手だと思うと手が出せない。殺女がとどめの一撃を振り下ろす。しかし、そこへさくらくんが割って入り、身を挺してかばってくれた。俺は自分の過ちに気付いた。新たな力に目覚めた俺は、殺女を楽に倒すことができた。しかし、やはり最後のとどめだけは刺せませんでした。

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そこへ叉丹が登場。叉丹が巨大なエネルギー弾を放つ。しかし、それを食い止めたのが殺女、いやあやめさんだった。爆発して消えるあやめさんの神威。

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怒りに燃えた俺とさくらくんは、合体攻撃を連発して見事叉丹の神威を討ち果たす事に成功する。しかし、霊子砲の発射を食い止めることはできなかった。

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そんな絶体絶命の状況を救ったのは米田長官だった。一人ミカサに残った長官は、体当たりで発射された霊子砲を食い止めたのである。

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しかし、これで終わりではなかった。叉丹が文字通りのサタンに変身したのだ。

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もはやこれまでかと思われたが、そこに大天使ミカエルが現れた。あやめさんそっくりの風貌をしていたが、彼女はあやめさんの肉体に封じられていて、サタンの復活と共に復活したという事らしい。ミカエルの力によって生き返る花組のメンバーたち。

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「帝国華撃団、出撃せよ!!」の号令と共に、全員の力を合わせてサタンを打ち負かす事ができた。

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サタンは、「人間がいる限りまた復活する。」との捨て台詞を残して、ミカエルの差し伸べた手を振り切って消滅していった。

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ミカエルとの別れ際、寂しそうな顔をする俺に、ミカエルは「男の子でしょ……しゃんとしなさい!」と、必殺のおでこツンをしてくれました。天使のおでこツンはやばすぎる。そして、ミカエルは天へと帰って行った。

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帝都に平和な日々が戻った。この一年で俺たちが失ったものは大きいが、手に入れたものはもっと大きい。

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(おしまい)
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