サクラ大戦 ヘタレ隊長日誌 第七~八話
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第七話「決戦・命の限り!」

黒之巣会総帥天海が、政府に対して1時間以内に降伏するように、最後通告を突きつけてきた。更には、その証として、現金100億円と米田長官の命までも要求してきたのだ。

医療ポッドで眠り続けるさくらくん。画面上は光の反射で肝心の部分は見えませんが、俺からは完全に丸見えなんですがいいのでしょうか?。さくらくんの容態を伺うが、全く目覚める気配は無い。トランス状態になったのかもしれないというあやめさん。他のメンバーも見舞いに来たが、具合を聞かれて何も言えなかった。廊下でマリアに大丈夫かと言われ、不安を打ち明ける俺。

作戦室。敵と刺し違えてやると言ってきかない米田長官を、落ち着かせて静止する。しかし、不安がるみんなに何も言ってあげられない。そんなダメ隊長をマリアがフォローして、みんなを鼓舞してくれた。隊長らしくと、帝都の守りを固めるように進言してはみたものの、魔法陣が完成してしまった今、そんな作戦は無意味だとマリアに突っ込まれる始末。俺達に残された道は、天海の居場所を突き止めて一点突破する事だけだった。

演算室で敵の位置を探る。そこに一際大きな点が映っていた。俺達はその場所に天海がいるとあたりをつけて出撃した。だが、そこにいたのは天海ではなく叉丹だった。そして、後方には大量の脇侍が。ワナだったのか?

「玉砕覚悟で攻撃するぞ!」と腹をくくったが、隊員たちに諌められる。と、いきなり脇侍が爆発した。翔鯨丸の砲撃と共に復活したさくらくんがやって来たのである。

敵中を突破して、再び作戦室に戻る。夢を見ていたというさくらくんに、どんな夢だったか聞いてみたら、優しくて暖かくて不思議な夢だったのだとか。で、夢の中で「魔を封じた門」に敵はいると教えてもらったそうだ。

米田長官から一通り、過去の降魔戦争について聞かされた。長官、あやめさんに加え、光武の設計者である山崎真之介、そして、さくらくんの父親である真宮寺一馬の4人からなる対降魔部隊で降魔に立ち向かい、一馬は自らの命と引き換えに太古の呪法を使い、降魔を封じ込めた。その場所が日本橋であった。「花組、出撃態勢に入れ!」と珍しくかっこよく決めて、日本橋へと向かうのであった。

いよいよ天海との最終決戦。隊を二手に分ける事になり、マリア、すみれくん、さくらくんが俺に同行すると進言してきたので、無言で了承する。脇侍工場を全滅させて天海の間へ。ここは蒸気スタンドが無いので、アイリスを連れて来ないと回復の手段が無い。無傷で突破するのは難しいかも。天海戦は意外と簡単。第2ラウンドも、天海を集中攻撃しちゃえばいい。必殺技も出し惜しみ無く。最後は、「オラにも元気を分けてくれ」的なアレで天海を抹殺。

遂に黒之巣会の総帥である天海を倒し、こうして帝都に平和が戻ったのであった。
第八話「平和な日々はデートだよ!」
あれから三ヶ月。太正十三年の元旦。

帝都に平和が戻り、新たな年が明けた。みんなで集まって新年の挨拶をしていると、相変わらず派手な格好をしているすみれが、その服がどうか聞いてきた。紅蘭にチャチャを入れられて不機嫌になるすみれを「まあまあ、そう怒らずに……」となだめる。

みんなと一通りあいさつを交わして部屋に戻ると、米田長官からの呼び出しがかかった。部屋を出るとマリアがやって来て、初詣に一緒に行かないかと誘われた。頬を赤らめるマリアに興奮度マックスだったが、ここは正統エンドを目指すため、断腸の想いでお断りしました。正月とはいえ相変わらず昼間から酒を飲んでいる長官に酒をすすめられ、今日は特別だからと「いただきます」とご馳走になろうとしたら、「正月気分で浮かれるな!」と怒られてしまった。おいおい。

支配人室を出るとあやめさんがいた。初詣行くなら、やっぱりあやめさんだよなと誘ってみたが、ここを離れるわけにいかないと断られ、他の娘を誘いなさいと言われた。そして、「二兎追うものは一兎も得ずよ。」と、必殺のおでこツンをやられてしまいました。

最終的に、さくらくんの部屋に行って初詣に誘ってみた。さくらくんは喜んでオーケーしてくれた。

待ち合わせの時間になってさくらくんがやって来た。晴れ着姿を見て、思わず「きれいだ。」と漏らすと、「この着物がですか?」と言われたので、「いや……君のことだよ。」と男前に決めてみた。明治神宮へ参拝する。凄い人混みだったので、はぐれるといけないからと理由を作ってさくらくんと手をつなぐことに成功。

お参りでは、「この平和が続きますように」と、ヒーローらしいお祈り。屋台が並んでおり、ちょっと覗いてみると、射的をやってみないかと誘われたので挑戦する。サボテンをゲットしたので、さくらくんにプレゼントした。

帰ろうとすると、さくらくんに北辰権現様へのお参りに誘われたので行ってみると、花組の他のメンバーが突然草むらから現れた。どうやら後を付けていたらしい。

と、そこへあの葵叉丹が出現、その傍らには見知らぬ三騎士なる者までいる。どうやら黒幕はこいつだったようだ。同時に多数の降魔も現れたが、タイミングよく翔鯨丸がやって来て光武で迎え撃つこととなった。まだ戦いは終わっていなかったのだ。

通常では全くダメージを与えられない。一度攻撃してから、全機を鳥居の中へ退避させれば、翔鯨丸の砲撃イベントが発生する。その後は楽勝だった。

新たな敵である降魔はとてつもなく強力だったが、翔鯨丸の砲撃でダメージを与えて何とか倒すことができた。しかし、光武もボロボロになっていた。米田長官からも大目玉を食らう失態であった。しかし、このままではあの強敵にはとても太刀打ちできそうもない。何とかしなければ……

夜になり、紅蘭が部屋を訪ねてきた。光武は修復不可能な状態で、新しい兵器を作るにも資金不足だというのだ。とりあえず、あやめさんに相談。光武については米田長官が何か考えているらしいので、俺は作戦室にみんなを集めて対策を練ることにした。

降魔相手にどんな対策が必要かと問われたが、さすがに何も思い浮かばなかった。マリアは、乗る側の人間のレベルアップを主張し各人の特訓を提案したが、すみれくんやアイリスはそれに反発した。何も言えずに話をまとめる事が出来ず、結局各々の判断にまかせることとなってしまった。

あれから、俺はマリアと銃の特訓をしていた。三週間後、特訓に出ていたさくらくん達も劇場へと戻ってきた。俺は他の三人の様子を見に行くことにした。食堂ではカンナが飯を食っていた。好き嫌いがあるかと問われて、「実はあるんだ。」と激白。更衣室に行くと、さくらくんがシャワーを浴びていた。体が勝手にシャワー室に……。新年早々ごちそうさまです。サロンにはすみれくんがいた。「美をみがくのがわたくしの特訓」とか言うすみれくんに、「確かにきれいになったよ。」と褒めてあげたら、何故か不機嫌になって行ってしまった。直後に由里から、すみれくんが資金集めに奔走していたという真実を聞かされる。その後、適当に見回りしていたら警報が鳴り響いた。

銀座に降魔が出現した。光武はもう使えないが、すみれくんの資金集めと紅蘭の作業によって、パワーアップされた新型霊子甲冑「神武」が完成していた。やはり男は黙って出撃だ。

戦闘は、左上に進み(途中の雑魚2匹はさくらの必殺技で倒す)、猪のいる大通りにさくらだけ出して、ここからひたすら溜めては、さくらくんの必殺技で猪を遠距離攻撃。向こうも同じように遠距離の必殺技で対抗してくるが、ある程度ダメージを与えると防御一辺倒になる。ダメージを受けたら引っ込めてアイリスで回復すればよい。大量に雑魚がいるが、これなら4匹倒すだけで済むし、猪にも確実に勝てる。

いよいよ始まった真の戦いに向けて、決意を新たにする花組であった。
(つづく)
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