ターフウインド'96 武豊 競走馬育成ゲーム
発売日: 1996年10月4日
開発: ジャレコ
販売: ジャレコ
機種: セガサターン
ジャンル: シミュレーション
価格: 6800円
製品番号: T-5707G
人気ジョッキーの武豊騎手をフィーチャーした競走馬育成シミュレーションゲーム。内容的にはほぼダビスタで、武豊騎手が実写でコメントしてくれるというのが売り。ゲームの出来は正直厳しいものがある。
参考文献
ターフウインド'96 公式ガイドブック(ケイブンシャ)

ゲーム本編以外に、1995年の全G1レースのダイジェストムービーと、ゲームに登場する2000頭の実在馬の競走成績が収録されている。ムービーは、画像が粗いとはいえ、競馬ファンならそこそこ見る価値はあると思うが、容量の無駄遣いという感じも無きにしも非ず。

基本的にダビスタのコピーではあるが、一応独自の要素も存在する。その最大のものが厩務員だろう。特色ある12人の厩務員がいて、馬によって誰を付けるかを決定する。初期設定で6人選択しなければいけません。とはいえ、馬を厳選して育てるなら、成長力がアップする倉さん一択ではある。体調管理の異様に難しいゲームなので、原さんとか、健康度アップ三人衆もひょっとしたら使えるかもしれません(使った事ないです)。それから、関東と関西も最初に決めますが、関東だと武豊があまり乗ってくれないという事もないので、好きな方でよいです。厩務員のそれぞれの特徴は以下の通り。
タクヤ・・・後ろ脚の丈夫さアップ(坂路での故障率低下)
難波・・・脚元の丈夫さアップ
細井・・・気性がアップ
山さん・・・前脚、後脚の丈夫さアップ
ユキ・・・仕上がりが早くなる
原さん・・・回復力アップ
ゴン・・・底力アップ
りえ・・・前脚の丈夫さ、健康度アップ(牝馬のみ)
島さん・・・健康度アップ
タツ・・・前脚の丈夫さ、健康度アップ(牡馬のみ)
倉さん・・・成長力アップ
丸井・・・入れ込みを抑える

武豊が乗っている時だけ、追い切りとレース後にコメントをもらえます。追い切り後のコメントはさして重要ではないが、レース後のコメントでは馬の適正などが分かる事もある。武豊以外の騎手だと何のコメントもないです。とはいえ、適正は厩務員のコメントであらかた分かるので、別に武豊にこだわる必要はない。コメントのパターンも少ないし、コメントされてもうざいだけという噂も。演技は素人にしてはよくやっている方かと。

序盤ですが、最初にもらえる繁殖牝馬の仔などタカが知れているので、安くて能力の高い種牡馬を付けて、産駒を売り払う。例えばサッカーボーイだと、400万の種付け料で、産駒は2000~3000万円台で安定して売却できます。これである程度金を稼ぎましょう。

ある程度の金が溜まったら、7月の2歳馬のセリに出かけます。ここでスピードとスタミナが共にAな牝馬が出てくるのを待つ。7月の直前にセーブして、リロードを繰り返すのが楽です。ただ、それだけでは確定ではない。購入した馬を翌年入厩させたら、厩務員のコメントをチェック。「その他」を聞いて、「疲れがたまりやすい」と言われたらアウトです。体質の弱い馬は連戦がきかないし、育てるのが難しい。

というわけで、イージーゴア産駒の外国産馬ナイツを購入。価格も4800万とかなり高かったが、このゲームは売却価格と能力はほぼ比例している感じです。基準としては牡馬は5000万円、牝馬は4000万円というのが最低ラインかなと。外国産馬はクラシックや天皇賞には出られませんが、セリでスピスタAな馬は今まで外国産馬以外で見た事がないです。内国産でも粘れば出てきそうな感じはあるが。予想通りの圧倒的強さでした。レースでは、逃げを指示しておけば間違いない。逃げ・先行絶対有利です。調教は、デビューまでは委任してハードに調教させておき、デビュー時期になったら自分で調教です。本当は委任したいところだが、調教を委任するとローテーションも委任になってしまう。おまかせローテーションがあまりにひどいので、自分でやらざるを得ないのです。

阪神3歳牝馬SでG1初制覇。その後はNHKマイルC→エリザベス女王杯→マイルCS→スプリンターズS→有馬記念というトンデモローテーションで全勝。ちなみにレースは、前哨戦は使わずにG1にピンポイントで使ってます。その方が仕上げやすい。レース後に突然体調不良になったりするリスクもある。その後は安田記念で調整ミスしたものの、高松宮杯→宝塚記念→ジャパンカップを制し、6歳になって安田記念を制して出られるG1は全部優勝しました。

ネイティヴダンサーのクロス狙いでマルゼンスキーを配合した。4700万の牝馬が生まれました。このゲームの配合理論はニックスとインブリードの2つだけです。ニックスはスピードとスタミナがアップし、インブリードは対象馬によって効果が異なり、健康度、回復力、脚の丈夫さなどでの弊害も出る。攻略本を読む限りだと、インブリードは濃ければ濃いほど効果も弊害も大きくなるようだが。効果の高いインブリードは、サーゲイロード、シャトーゲイ、ニジンスキー、ネイティヴダンサーで、この4つはスピードとスタミナが共にアップします。それから、このゲームの距離適正に関わるパラメータはスタミナだけっぽく、よってスタミナのない馬は長距離を走れませんが、スタミナが豊富な馬は短距離も問題なく走れます。ですので、短距離馬を狙って作るというのはムダな事です。高松宮杯でアイルトンシンボリなどのステイヤーが上位を占めるくらいですから。以下がニックスの全パターンです(父系と母系はどっちでもよい)。
ノーザンダンサー系×クラリオン系
ノーザンダンサー系×ゼダーン系
ノーザンダンサー系×ゲインズボロー系
ノーザンダンサー系×ヘイルトゥリーズン系
ノーザンダンサー系×レッドゴッド系
レッドゴッド系×エタン系
レッドゴッド系×ブレニム系
レイズアネイティヴ系×ブレニム系
レイズアネイティヴ系×トムフール系
ネヴァーベント系×エタン系
ヘイルトゥリーズン系×エタン系
プリンスキロ系×ボールドルーラー系
プリンスキロ系×リボー系
ボールドルーラー系×リボー系
プリンスリーギフト系×レリック系

ナイツの娘クラリスは、桜花賞で競走中止して予後不良に。勿論即リセットだ。このゲーム、レースでの競走中止率が異様に高いです。ダビスタも結構多い印象があるが、あんなの目じゃない。5レースに1回は競走中止してる感じだ。ノーリセットでやったら間違いなく発狂します。

そんな苦難を乗り越えたクラリスは、牡馬牝馬のダブル三冠を達成した。競走中止さえしなければ全く負ける気がしない。桜花賞は5馬身だったが、残りの五冠は全部大差勝ちでした。しかし、コメントからして早熟っぽかったが、5歳になってから今一つで、天皇賞は勝てる気配がなかったので諦めた。

後はサンデーサイレンス付けておけば間違いないだろうと、引退したクラリスにサンデーを配合。そして6120万円の牡馬が誕生。エリオットと名付けた。しかし、こいつが「疲れがたまりやすい」と言われてしまったよ。でも6000万円台の素質馬だし、残り3レースだからピンポイントで仕上げていけばどうにかなるだろうと、そのまま育成する事に決めた。調教ですが、このゲームには体調と調子が別に設定されてます。体調が悪くなったら放牧するしかないようです。調子の方は悪くなっても放牧する必要はありません。体調の悪化はランダムっぽいので、こまめにセーブする事で回避する事はできますが、ノーリセットで体質の弱い馬を育てようと思ったら、レースに出す事もままなりません。調子の方は定期的に波が上下しています。ダビスタと同じで、あわせ馬には調子を変える効果がある。とはいっても、ダビスタほど有効活用はできない感じではあり、調子を一変させるのではなく、調子のサイクルを早めるだけっぽいです。調子を維持したい時は単走、調子のサイクルを早めたい時に併せ馬という感じで、うまくサイクルをレースの週に持っていくのが重要です。例えば、一度絶好調になると、単走だけでも4週目には調子が下降しますので、レースで絶好調にするには、レースの3週前までは絶好調にしないようにしたい。

エリオットは、無事ピンポイントな仕上げで、残りの朝日杯3歳S、天皇賞・秋、天皇賞・春を制覇。G1完全制覇を達成しましたとさ。
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