エターナルアルカディア 第6章「長き航海の果て」

エターナルアルカディア 第6章「長き航海の果て」


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エターナルアルカディア

浮上したアトランティア大陸に近づいてみるが、光の壁によって侵入を防がれてしまう。俺達が手をこまねいている間に、ガルシアンはジェロスに命じ、滅びの雨をバルアに向けて降らせた。その強大な力は、あのバルア帝国をも一瞬にして灰にしてしまったのだ。

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一旦三日月島へ戻ったものの、どうにも手の打ちようがない。
「いや……ひとつだけ、方法がある!」
そこへ、ベレーザとともに命からがらバルアから脱出してきたエンリックが現れた。そして、ドラクマも。

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更には、クローネ、ドブラ、サンチーム、バルボア、ダイゴ、そして親父・・・みんなが集まってくれた。ベレーザの話では、ガルシアンは他の国を降伏させるため、自らアルマダの艦隊を率いて出てくるはずで、そこがチャンスだという。これならアルマダ相手にも戦える。
俺たちの空を守ろうぜ!
俺は仲間に向かって号令をかけた。

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その夜、ベレーザが俺の部屋を訪ねてきた。お姉さんがいい事を教えてくれるわけではなく、別れを言いに来たのだった。部下のいるアルマダ軍とは戦うのは気が引けるし、他にやることもあるからだと言う。そして
「さようなら、ボウヤ……いい男になりなさい。女を泣かせちゃダメよ。」
と言って、投げキッスをしながら去っていった。

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アイカとファイナが不安がっているという話をベレーザから聞かされたので探してみる。ファイナは岬で佇んでいた。小さい頃から一緒に育ったラミレスと戦うことに心を痛めて眠れない様子。そばにいて欲しいと言われた俺は、黙って肩を抱いてやる

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一方、アイカは作戦室前のテラスで空を眺めていた。決戦を前に緊張して眠れないようだ。ガラじゃないと言うアイカに
確かに、ガラじゃないな
と、からかい半分に同調した。そう言われてアイカもすっきりできたみたいで、お礼にほっぺにチューしてもらった。今の俺には、ガルシアンよりも女性問題の方がよっぽど厄介だぜ。

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ハデにやろうぜ、みんな!
みんなを鼓舞して、アトランティア大陸に向けて出発。新型要塞艦ヒュドラを中心としたアルマダとの艦隊決戦となった。そして、幾重にも立ち塞がるアルマダ艦隊を突破して、ガルシアンの乗るヒュドラへと辿り着き、その巨大な姿に圧倒されつつも、これを中破に追い込んだ。

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逃げ出したヒュドラに乗り込んだ俺達は、ガルシアンとの直接対決に挑む。さすがの強敵だったが、4人の力を合わせてどうにか打ち倒した。

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だが、ガルシアンは艦橋を切り離して脱出してしまった。奴を倒す千載一遇のチャンスを失ったかに思えたが、そこにベレーザの旗艦が登場。彼女は自分の船ごとガルシアンの脱出艇に特攻し、身を呈してガルシアンの野望を打ち砕いたのだった。

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ガルシアンを失った怒りにかられ、ラミレスは再び滅びの雨を降らせようとしていた。

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天に向かって光線が放たれる。そこへ銀の大神殿が降りてきた。そして、自分達の過ちを認めた長老は、人間の未来を信じ大神殿で滅びの雨を阻止した。大神殿はそのままアトランティア大陸に激突し、爆発して消えてしまったが、大陸を覆っていた光の壁も消えていた。ファイナは悲しみを振り切って、最後の戦いへ向けて決意を見せたのだった。

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まずは大陸を護衛していた戦闘メカ・ガディタウスを撃破し、大陸内部へと侵入する。

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長い迷路のような通路の先にラミレスがいた。その頭上にはジェロスが不気味に輝いている。ラミレスの瞳は怒りに打ち震えていた。
「貴様らを殺す!いいや……貴様らだけではない。『滅びの雨』を降らせてやる。世界中の人間をみな殺しにしてやる。それが……ガルシアン様へのせめてもの手向けだ!ガルシアン様を殺したその罪……死をもってあがなえ!」
もはや、何を言っても無駄なようだ。

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「これが空賊の証!ジョリーロジャー!!」
さすがに苦戦を強いられたものの、最後は俺の必殺技がうなり、遂にラミレスを倒すことができた。
「ラミレス、もうやめて!あなたとは戦いたくないの!」
ファイナの悲痛な叫びも、ラミレスには届かなかった。ラミレスは自分の左手に埋め込まれた月晶を使ってジェロスを起動させた。それはラミレス自身の死をも意味していた。
「ジェロスよ!このラミレスの命を食らい今こそよみがえれ!」
ラミレスはジェロスに飲み込まれてしまった。俺達は急いでアトランティアから脱出した。

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遂にジェロスが真の姿を現した。その巨大な姿に圧倒されたものの、ファイナによれば、機能の活動がまだ完全でない今ならば倒すチャンスはあるということだった。俺達は、人類の存亡をかけて、ジェロスとの最終決戦に挑むのであった。

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デルフィナスの月煌砲一閃、ジェロスは粉々に砕け散った。

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「まだだ……まだ、わが意志は死んではいない!」
戦いはまだ終わりではなかった。デルフィナスにジェロスの一部が落下してきて、そこからラミレスが現れたのだ。その姿からして、一筋縄ではいかないようだ。

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ギガスの力を取り込んだラミレスの力は想像以上であった。しかし、俺達の結束力が、そんな形だけの力に負けるわけはなかった。最後はジョリーロジャーをぶち込んで、ラミレスを打ち倒した。断末魔の叫びを上げてラミレスは消えた。

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そして、そこには銀の月晶が残っていた。俺はラミレスを空賊流のやり方で空に返してあげた。世界を一周し、月晶集めも終わってしまったが、大空を飛び回るのに理由はいらない。俺達の航海に終わりはないのだ。そして、その航海にはファイナも一緒だ。

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ギルダーは自分の船に戻り、ドラクマは漁師に戻ることになった。そして、エンリックはバルアに戻り、国を作り直す決心を固めていた。勿論、モエギ姫と手を取り合ってだ。

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すべてはこの三人の出会いから始まった。限りなき好奇心と、決してあきらめない思いが生んだ物語は今ここに幕を下ろす。

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だがそこに空が……いや空でなくてもかまわない。「未知なるもの」がある限り、ヴァイスたちの、そして冒険者たちの旅は終わらない。未知なるものへのあこがれ……それこそが、たとえいつの時代であろうとも新しい物語を生み出すのだから。

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(おしまい)
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