ヘブンリーシンフォニー(1)

ヘブンリーシンフォニー


ヘブンリーシンフォニー海外タイトル: Formula One World Championship: Beyond the Limit
発売日: 1994年4月23日
開発: セガ
販売: セガ
機種: メガCD
ジャンル: レーシング
価格: 7800円
製品番号: G-6034

F1を題材にしたレーシングゲーム。F1中継のピットリポーターでお馴染みの川井一仁氏の監修で、かなりこだわった作りをしており、F1ゲームの中では隠れた名作の呼び声も高い作品。結構難しい。



ヘブンリーシンフォニーこのゲームでは、チーム・ドライバー・チームオーナー・デザイナーに至るまで全て実名で登場しているのだが、実はアイルトン・セナだけが登場していない。その辺の事情についてはよくわからなかったが、権利上の問題だろうと推測される。苦肉の策として、オプションでマクラーレンのナンバーワンドライバーの名前がエディットできるようにしてあります。ここで「A. SENNA」と入れておけばよい。顔写真が1人だけヘルメット姿なので異様ですけど。

そして、このゲームを語る上で外せないのが、1994年のサンマリノGPでのセナの事故死である。あの悲劇は、このセナだけがいないF1ゲームが発売された1週間後に起こったものであり、タイトルも天国のシンフォニーという実に暗示的なものだった。そういう意味で伝説的なゲームとなっています。

ヘブンリーシンフォニーグランプリモードを始めると、最初にセガパークサーキットでの走行となる。10周走ってそのベストラップによって契約できるチームが決まります。当然その後の難易度に影響するので、ここでウィリアムズに乗れるようになるまで走りましょう。42秒を切れば全チームと契約が可能になる。

コースの全体図で、減速が必要な箇所に×印をふっておいた。オートマでセッティングはデフォルトです。当然カーブのきつさによって減速具合は変わります。アクセルオフだけでクリアできるコーナーもあればフルブレーキングが必要な箇所もある。AとBの2つのシケインはショートカットで直線的に抜けられます。緑地地帯に入っても大して減速しないので、このゲームはショートカットが肝です。Bのシケインは手前の直線で左側に寄っていれば、真っ直ぐ入っていって、右に若干減速しながら曲がっていくだけでうまく抜けられる。

ヘブンリーシンフォニーこのゲームのこだわりは相当で、予選がとにかく細かい。目一杯やると決勝よりも時間かかります。最近のF1ゲームは知らないが、当時こんな作りのF1ゲームは他になかった。ま、予選はポールじゃなくても上位に入っておけば問題ないので、ある程度のタイムが出たらさっさとスキップした方がいい。勿論ポールに越したことはない。予選も結構他の車が邪魔で思い通りに走れなかったりします。それから、最初にタイヤを選択するのだが、全部Cのままでよいが、Bで決勝を走りピットストップなしという戦略もあり。

ヘブンリーシンフォニースーパーモナコGPと同じような感じだが、難易度は飛躍的に高くなっている。コーナー毎に矢印が出ないので、コースをしっかり覚える必要があるし、画質が雑になった感じで少々見辛くなった。

決勝は基本的に半分過ぎたらピットでタイヤ交換。他の車は大体2回ピットに入るので、それだけでかなりのアドバンテージがある。ノーピットストップも可能だが、若干リスクもあるので、1回入るのが無難だと思う。ただ、ピットの入り口は狭いので、ピットインするのがこのゲームの最大の難所ともいえる。余裕があれば慎重に入るように。ピットの出口もちと分かり辛いので、事前にチェックしておいた方がいいかも。コースによってはピットインしない方がいい場合もある。

壁に当たったりすると致命的なダメージを受ける可能性もあるので(即リタイアもあります)、予選とは違い比較的安全に走ったほうがよい。決勝ではムキに走らなくても勝てる。それから、他の車を抜くのがエラク難しい。周回遅れもすごい邪魔。左から右に瞬間移動とかまでします。2台並んで走っているのなんてどうやって抜けと・・・。周回遅れにもたつくことは、事故るよりも大きなタイムロスになるのだが、とはいっても強引にいくのも考え物。敵車に当たってスピンしてしまうこともあるし、最悪の場合ダメージを受けてしまう。スタート直後にミスったらもはや絶望的。

ヘブンリーシンフォニー南アフリカGP
ここからは各コースの攻略法。まずは第1戦の南アフリカから。コース全体図に記してある×印が減速の必要なカーブです。ここの重要箇所はAのカーブ。ここは大胆なショートカットで全速で抜ける。その後の右カーブも多少ショートカットした方が確実。それから印を付け忘れたが、最終コーナーもブレーキングが必要です。


ヘブンリーシンフォニーブラジルGP
難易度は比較的高い。ここはAの一連のコーナーが難所。入りのシケインは若干ショートカット気味に全速でクリアし(ショートカットを意識しすぎると壁に当たりやすいので注意)、次のヘアピンは減速し、ショートカットして回り、すぐに左カーブなので早めにハンドルを切り返してショートカットで抜ける。次の左カーブはインギリギリで回らないと外に膨れるので、これもショートカット気味に入った方が無難。

ヘブンリーシンフォニーヨーロッパGP
ここはショートカットできるコーナーが多いのでSで記しておいた。終盤のメルボルンヘアピンと最終コーナー以外は減速する必要もないので、比較的難易度の低いサーキットです。

ヘブンリーシンフォニーサンマリノGP
ここは無茶しなければ結構スンナリ走れます。特にポイントはAのコーナー。手前の右コーナーを曲がったらすぐに左に入れて大幅なショートカットが可能です。手前の右コーナーをスムーズに回れなかった場合はあまり無茶しないこと。Bのコーナーはシケインの直後なので、シケインをショートカットしたら早めに右にハンドルを切ってショートカットして曲がる。更にすぐに左コーナーがくるのでリズムが大切。ここはうまく操作すれば全速でクリアできるが、若干減速したほうが無難です。最終シケインも全速でクリア可能だが、コーナーの出口だけショートカットして若干減速した方が無難。ただ壁が怖いので、決勝では大きめに減速して普通に曲がってもいい。

ヘブンリーシンフォニースペインGP
難易度はやや高め。長い直線以外はコーナーが連続し、減速箇所も多いので操作が忙しくなる。最大の難所がAのエルフコーナー。長いストレート終わりだが、あまり目印になるものがないのでタイミングが取り辛い。ショートカットで全速で抜けられるのだが、特に決勝では若干減速した方が無難。Bのラカーシャヘアピンは、普通に回るとかなりの減速が必要になるので、ショートカットして減速は少な目に抑える。

ヘブンリーシンフォニーモナコGP
当然最高クラスの難易度です。特にこのゲームにおいては、茶色の部分に入ると大きく減速するのでショートカットが使えないし、コースサイドの縁石に触れても大きく減速してしまう。とにかくそれをいかになくすかがポイント。

Aのボーリバージュは左右の連続コーナーだが、コースの左側に寄って侵入すれば右に曲がるだけでクリアできる。ただし、右コーナーのインにしっかりつかないと全速で曲がれないので、失敗したら減速。続くBのマスネからカジノのコーナーは全速でクリア可能だが、マスネできっちりインをつくことが絶対条件。無理せずマスネで若干減速しておくのが無難か。Cのポルチエコーナーは、手前のグランドホテルヘアピンを抜けたら早目に右にハンドルを切り、縁石ギリギリを回る感じだとアクセル全開で曲がれます。失敗したら減速。この後のトンネルは微妙なハンドリングが必要で意外と難所。縁石に乗って減速しがちなので注意。その後のDのヌーベルシケインは、イン→イン→インと縁石上を渡り歩く感じで全速突破する。

ヘブンリーシンフォニーカナダGP
減速するコーナーも少なく、ショートカットもしやすいのだが、意外と難しい。特にAとBの2つのヘアピンが曲者。

Aのアイランドヘアピンは、直線から緩い右コーナー~左コーナー~ヘアピンの連続になっているが、直線の位置取り次第では、右に曲げるだけでまとめてクリアできる。少々リスキーなので、決勝ではちょっと左に入れてから曲がった方が無難。コーナーの入り口まで左側に黄色い看板が並んでいるが、最後の看板辺りでブレーキングしないとオーバーランしてしまう。

BのピットヘアピンはAほどは難しくはないが、アウトインアウトで、きっちりインにつけないと結構なタイムロスになります。ここはコーナー手前に出てくる左側の最初の黄色い看板辺りがブレーキングポイント。それ以上奥だとオーバーランになる。Cの最終シケインは全開でもいけそうな気もしたが、何度やっても失敗したので、手前で若干減速しておいたほうがよい。


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メガCDレーシングF1

3Comments

マイケル村田

ソニック登場!

「セガパークサーキット」のサーキット場に設置されている看板の中に、ソニックの顔が書かれた看板が書かれている。なれない操作で必死で走っている中、ソニックの笑顔に僕らは癒され、そして勇気付けられ走り抜くのだ。「ヨーロッパGP」のスタート前に実写背景にソニック・ザ・ヘッジホッグの熱気球が登場しています。

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前の年のヨーロッパGPでセガがレーススポンサーになってたんですよね
サーキット中セガロゴだらけだったw
しかも、そのレースが「雨のドニントン」と呼ばれる歴史に残る名レースになったりして
当時最強だったウィリアムズのマシンや
チャンピオンになったアラン・プロストのヘルメットにもソニックが描かれてました

  • 2012/07/19 (Thu) 21:13
  • REPLY

マイケル村田

ヘブンリーシンフォニー、最大の売りとなるのが「1993モード」

歴代のF1ゲームの最高傑作「ヘブンリーシンフォニー」は「グランプリモード」、「フリーランモード(タイムアタック)」、「1993モード」の3種類があるが、本作の売りは何と言っても「1993モード」である。1993モードの内容は1993年に実際にF1で起こった出来事をプレイヤーがそのドライバーとなって、同じ状況下あるいはそれ以上の結果を出せると言う素晴らしいモードである。もちろん、各ラウンドによってシナリオ、難易度、勝利条件がそれぞれ指定されており、本作のBGMがゲーム中に流れており、1993モードの演出を高めてくれるのは素晴らしい…。