シェンムーII 呑気に復習日記 Part4
Part3 はこちら

目が覚めると、そこは修道院の中だった。どうやら、あれから3日間も眠り続けていたらしい。この修道院は、秀瑛さん兄妹が育った場所だそうだ。秀瑛さんは兄の話を俺に聞かせてくれた。そして、改めて邪道に落ちてはいけないと忠告してくれたが、俺はどうしても行かなければならなかった。

アジトへ戻って話し合っていると、朱元達が黄天楼に連れて行かれたという情報を持ってジョイが現れた。藍帝が出てきそうだということで、レンは手を引くと言ってきたが、俺は一人ででも朱元達を助けに行く覚悟だった。だが、黄天楼は見張りも厳重でどうにも入れそうにない。そこへレンがやってきて、茶碗陣で情報を集めようと提案してきた。俺はニイハオ飯店で茶碗陣を試すことにした。

しばらくすると男が現れ
「張さんからです」
とメモを渡してきた。そこには「百子楼503号」と書かれていた。

メモに書かれていた百子楼の503号室を訪ねた。
「入りなされ」
と、老人らしき人物に部屋に通されるが、中は真っ暗だった。そして、暗闇の中で組手が始まる。どうにか攻撃に成功すると明かりがついた。そこには、龍影街にいた盲目の胡弓弾きがいた。本当は目が見えるらしい。どうやら親父とは20年来の友人だったようで、親父が藍帝に殺されたことを知ると深く悲しんでくれた。黄天楼に捕らわれた朱元達を救うためにどうすればいいか尋ねると、腕の立つ若者を蚩尤門にスカウトしている男を教えてもらった。

ストリートファイトで勝ち続ければ、その男にスカウトされて黄天楼に入れるだろうと言うので、俺はストリートファイトに明け暮れた。

すると、そのスカウトマンに声をかけられた。
「陽が落ちてから龍影街に来な……」

言われた通りに夜になって龍影街へ行ってみると、あのスカウトマンが話しかけてきた。写真を3枚渡され、その3人を倒すように要求された。どれも名うてのストリートファイターらしい。

まずは朱雀楼にいるロッド・スタンドに挑戦し、これを軽くノックアウトする。

次に青龍庭院にいるグレッグ・モアにも楽勝。

最後の相手春燕のいる玄天楼へ向かった。彼女は、敗れた対戦相手をステージから突き落とす非情な女だったので、お仕置きしてやった。

春燕を倒すと、あのスカウトマンに夜に龍影街に来いとまた囁かれた。行ってみると地図を渡された。2日後にそこへ来いというのだ。不安がるジョイをよそに、地図の場所へ行くことにした。

約束通りに白千楼の地下へ行ってみる。スカウトマンがノコノコとやって来たが、そこへレンが現れてスカウトマンを気絶させてしまった。というわけで2人で黄天楼へ潜入することになったのだが、行き止まりばかりで先へ全く進めない。そこでレンはウォンを呼び寄せる。ウォンは、ピッキングの名手だったのだ。ウォンは、朱元達が黄天楼の17階にいるという張さんからの情報も知らせてくれた。

先へ進むといきなり赤い扉が出てきた。レンはこれは敵の罠だと主張したが、セガ信者であるからには赤い扉を見たら開けなくてはならない。
「せっかくだから、俺はこの赤の扉を選ぶぜ!」

レンの言った通りだった。扉の向こうでは斗牛が待ち伏せしていて、手下が出口を固めて退路も絶たれてしまった。俺達はなすすべなくボコボコに……

リトライし、今度は衝動を抑えて赤い扉をスルーした。その後黄天会の連中の追撃を振り切って17階へと上がっていく。途中からチェーンソーを持ったユアンが登場し、しつこく追いかけてきたので返り討ちに。レンはユアンを締め上げて朱元達が40階にいることを吐かせた。40階に行くにはエレベーターを使う必要があり、エレベーターの鍵は18階の見張り部屋にあるそうだ。

18階の見張り部屋を見つけた俺は中へと突入し、中にいた数名のチンピラを叩きのめした。一番偉そうな奴を締め上げてエレベーターの鍵の在り処を聞いてみるが、口を割りそうにないので殴って眠らせた。

だが、鍵はあっさり見つかった。いかにもなボックスの中に入っていたのだ。

エレベーターホールの脇には配電盤があったので、鍵を使ってエレベーターを起動した。

地下3階まで降りると闘技場があった。近付いてみると、ジョイが後ろ手に縛られて倒れている。ジョイを救うべく黒服の男達と対峙していたが、そこへ派手ななりの格闘家白虎が出てきて、勝てたらジョイを返すという条件で対決することになった。

白虎をぶちのめし、約束通りにジョイは返してもらった。
「何でこんなところに来たんだ?」
「あんたを助けに来たにきまってんじゃん!」
「頼んだ覚えはない」
と、40階へと上るエレベーターの中で、いつものように夫婦喧嘩をしていたが、ジョイと一緒に来ていたウォンが40階に連れて行かれたとあっては、言い争いをしている場合ではなかった。

40階にある斗牛の部屋に入ると、黒服軍団との戦いになったが、俺はそいつらを軽くあしらって、黒服の一人からウォンと朱元達が屋上にいることを聞き出した。

屋上には朱元達がいた。そこへ現れた一機のヘリコプター。ヘリコプターから垂れ下がった縄梯子には男が捕まっている。藍帝だった。遂に追いついたのだ。だが、斗牛がウォンを人質に取っていて迂闊には動けない。斗牛は朱元達を藍帝に引き渡して、蚩尤門に取り入ろうとしていたのだ。

手も足も出ない状況の中、人質になっていたウォンが斗牛の腕に噛み付いた。ウォンは慌てた斗牛に投げ飛ばされて脱出に成功。その隙にレンとジョイが朱元達を救出した。朱元達の引き渡しが失敗したと見るや、藍帝は撤退を始めた。藍帝に見限られた斗牛は、怒りの矛先を俺達に向けた。

必殺の裡門頂肘が斗牛に炸裂。斗牛は失神した。それを見届けた藍帝は、ヘリコプターに合図を送る。しばし睨み合う俺と藍帝。そして、ヘリコプターは夕闇へと消えていった。

アジトに戻り、朱元達から藍帝と鏡の秘密について教えてもらう。藍帝の父趙孫明は俺の親父と知り合いであったこと。藍帝が俺の親父を父の仇として憎んでいたことを。真相は分からないというが、趙孫明の死後に、親父が日本に二枚の鏡を持ち帰ったことは確かなようだ。朱はタバコの煙を鳳凰鏡の上に吹きかけた。すると、鏡の上に北斗七星の光が浮かんだ。清王朝復興のための財宝の場所を示すものらしいが、それを知るにはもう一対の龍鏡も必要らしい。しかし、鏡が作られた桂林に行けば何か分かるかもしれないということで、俺は香港を離れて桂林に向かうこととなった。

レン達と別れた後、俺は秀瑛さんの部屋を訪ねた。秀瑛さんはいなかったが芳梅がいた。笑って送り出そうとする芳梅が健気であった。

文武廟では、秀瑛さんが華麗に演舞を舞っていた。チラチラ顔を出す白いパンツが目に痛い。
「最後の技は?」
「八極拳、八大招のひとつ…閻王三点手。」
すると道士が現れて技書を進呈してくれた。そして、秀瑛さんは最後に兄からもらったという勾玉を俺に託した。
「……兄と同じ道を歩ませたくない」
と、相変わらずネガティブな秀瑛さんに
「俺は死なない。あなたの兄さんも、きっとどこかで生きている。」
と言って立ち去った。
(つづく)
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